2019.4.30: Gounod "Faust"

事前にDiana Damrauが降板。2014年はAnna Netrebkoが降板。マルグリットは高音が多いから鬼門なのか・・・McVicar名演出なのに。2011年にもみた。

下手にオペラ座のセット。群衆にまぎれてでてきた悪魔、BoitoのMefistofeleでも見たErwin Schrott、あの紫のスーツの方が似合ってたけど。ファウストは白髪に杖でめっちゃ爺演技してる。。。歌はまずまずのFabianoくん。下手の衣装箱に頭をつっこんで、若返り。背後にたぶんダンサーのマルグリットが現れる。

2幕の十字架ダンスのシーンは圧巻。悪魔のテーマもまずまず。ヴァランタンのキャラが薄くて兵士達にまぎれてわからん。続いて天井から電飾が下りてきてキャバレーのダンス、ここも圧巻。この演出は正面から見るとすごいな。

3幕は舞台が作り込まれている。中央よりの階段をあがるとマルグリットの家、地上階はトンネル通路になっている。マルグリットは初見のIrina Lungu。ちょい太めの声だが丁寧に高音あてていていい!観客の反応は薄いが私は一気にテンションあがった。

ファウストに迫られたマルグリットはメゾくんが置いていったバラをちぎって占う?でもおあずけくわらせて部屋に帰る。何やってんだよ!子供か?と悪魔になじられたファウストくんは、悪魔が持ってきた移動式階段でマルグリットの部屋の窓から侵入!Terfelの時はシリアスだったけど、Schrottはどこかコミカルで客席から笑いが起きる。

休憩のち4幕。マルグリットらしき女たちが通り過ぎる。悪魔が彫像になりきって出てきて、男たちが踊り、兵士達が戻り、ヴァランタン死亡。ここはあまり盛り上がらなかった。

5幕、世界中の美女がファウストを誘惑。Schrottも女装で。マーメイド裾のドレスはあまり似合ってないな。男女のダンサーがご乱交。。。やっぱりすごなこの演出。

金網が天井から降りてきて、奥にマルグリットが現れる。ファウストきて中に入るが、マルグリットはご臨終。この最後の歌がめちゃめちゃよくて、泣いた!!!この演出4回目で初めて。

出待ちしたらハゲ男が通り過ぎて、外にたむろってたのでもしやと思って近づいたらFabianoくん!ってキャラ違うじゃん。舞台上での弱気な青年はどこへ。ハゲだからわからなかったでしょ!と陽気に語るアメリカ人。。。

Irina Lunguは毒舌で、カメラ入ってたらか、今日はみんなよかったわ、いつもはかなりはずすけど。たしかに彼女は正確で、だから私は気に入ったのだ。ウィーンでFlorezの前後にDon Pasqualeやってるけど、見られず残念。2014年にみてたけど記憶なかった。

STAFF & CAST


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