2014.4.4, 22: Gounod "Faust"

さすがDavid McVicar、ドラマチックでグロすぎず素晴らしい演出。前回みた時は引越直後で疲れてたんだな。

Calleja, Terfel, Netrebko, Keenlysideと現代のベストキャストを揃え、フレンズ優先予約で売り切れという争奪戦だったが、5週間前にNetrebkoが降板。。。コンサートでは歌ってたがロール全体は自分には歌えないことがわかってウィーンのも同時に降板。Netrebkoの声に陰りが?私も4日押さえてたが2日を売り飛ばした。

TerfelのゲテモノっぷりとKeenlysideの死にっぷりは炸裂してたが、物語としてはバランスを欠いていた。Callejaはふつーに歌えてたけどこの二人に比べると存在感うすい(Grigoloの方がよかった)。代役のSonya Yonchevaはまあまあがんばっていた。たしかにMarguerite役って高音多いんだな。前回のMalin Bystrom方がよかった。

1幕、上手に学校みたいな椅子が並ぶ。悪魔(でかい帽子にトレンチコート)が群衆にまぎれて登場、下手の箱みたいなのにがでんと座る。爺ファウスト(赤いガウン)が杖ついてやってくる。町の女たちが出てきて、ファウストはマルグリットを見初め、悪魔と契約をする。

2幕、十字架磔刑の像のある町の広場、大小のフランス国旗を手に町の人々。出征する兵士のひとりヴァランタンは、妹マルグリットのことをメゾのズボン役に頼む。

最上階の下手袖すぐ上の席だったので上から見下ろしていたのだが、、、あれKeenlysideの頭が。。。彼も寄る年波には勝てないか。。。

男たちがちょいダンス、メインのダンサーは黒人だ。悪魔(赤い王子服にマント)がやってきて、悪魔が町の人々に嫌な予言をし、ヴァランタンにはお前は俺の知っている男に殺されると予言する。ヴァランタンは二本の剣を十字にして追い払う。

Terfelの悪魔のテーマ「金の子牛の歌」が、、、重いっす!フレンチの軽さがなくてでてくるだけで一人ワーグナー(笑)

いきなり現代的なキャバレーで女たちがダンス。ファウスト(黒い王様服)がマルグリートに近づこうとする。ここは本来はワルツらしい。

3幕、マルグリットの家の前、メゾくんが玄関の階段に白いバラを並べる。舞台端から悪魔(兵服)とファウスト(黒タキ)が様子をうかがっている。マルグリットは舞台前中央の宝石箱にやられそうになったが、隣人のマルトが出てきたので隠す。悪魔はマルトを誘って部屋の中へ。ファウストは悪魔がもってきた階段で窓の真ん前に立っているので、マルグリットはつい部屋に誘い入れてしまう。悪魔が高笑い。真珠のネックレスを投げ捨てる。この最後がドラマチック〜

4幕、マルグリートの部屋の場面はカット。いきなり教会で悪魔(灰色無地の長い服)が彫像になきりっている。女たちが噂して通り過ぎる。半裸の男たちがちょいダンス。マルグリットが一人でやってきて祈るが、妊娠して男に捨てられたと悪魔にののしられる。

兵士達が帰還し、ヴァランタンはメゾからマルグリットのことをきき、怒る。ファウストに決闘を申し込むが、悪魔に体を押さえられ、ぐっさり刺されて血どろー。マルグリットに抱かれるもたっぷり呪いながら絶命。こういうのはKeenlysideの真骨頂、無駄に熱いっす!

5幕、奈落から様々な衣装の女たちがあがってきて、ファウストを誘惑。悪魔も肩が開いた黒いラメラメのロングドレスだが。。。Terfel太いし、笑える。

「ワルプルギスの夜」黒人男のバレエダンサーを中心に白いドレス女たちが踊る。後からでてきた一人の女は妊婦でひっくり返されて悲鳴をあげたり。ヴァランタンの屍も通り過ぎる。赤子の棺が運ばれてきて舞台前中央に置かれる。そのあとはいつものようにみんなでご乱交。グロいがそんな長くないので不快感を抱くほどではない。7曲あるらしいがカットは少しだけらしい。

金網が天井から降りてきて、奥にマルグリットが現れる。ファウストが誘惑をふりきってきて中に入るが、マルグリットは気がふれていて、上手オルガン前に見えるらしい神に祈った後、絶命。

悪魔が勝ち誇ってなんか叫ぶ、というのはなかった。彼女は救われたらしい?

前半はちょっと音楽がゆっくりしてるから眠くなるんだよなあ。後半の方が勢いがある。今回2日目は逆に前半をしっかり見た。今度は正面のいい席からみたい。

STAFF & CAST


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