チケットないままAdriatic Arena入りして、box officeに並ぶ。いろんな日本人にまた心配されるが、開演直前に希望通りのギャラリー席を50EURでゲット!初めて座ったが、一段高くなっているので見やすいし、なんといっても音がB席の端より断然いい!コスパ良すぎ、さすが現地人むけ。
並んでいる時、いきなり Olga Peretyatko がやってきてびっくりした。フランスの音楽祭でrole debuetしたばかりなので、ステージにいないの?と聞いたら2年後だと!いろいろな意味でうれしすぎ。これがインパクトありすぎでいまいち舞台に集中できなかった。。。
去年の「試金石」とほぼ同じ布陣。また凝った舞台。上手にロジーナの家、下手にアルマビバの家が、どちらも真っ白な二階建てでバルコニーがある。
フィガロはいい声してた。ムキムキの半裸になってロジーナ家の前の水場で水をあびながらフィガロのテーマを歌う。
アルマビバ伯爵も二階バルコニーでちょいぷにょ半裸になって胸元開いた白シャツに着替える。黒燕尾服の家来たちが中央に集まる。赤マントを羽織ってロジーナの家へ。 バルトロは爺で紫のガウン。Pietro Spagnoli、ProsdocimoとかSulpiceとかオイシイ役で6回目。
ロジーナも白いドレスでバルコニーに出てきて、それを見上げて歌うアルマビバ美しい。
舞台が左にスライドしてロジーナの家。その右手は白い幕の天井で隣の棟につながっている。開いた空間に家具が運び込まれる。
バジリオも爺で紫。Michele Pertusi、ロンドンのSemiramideほか7回目。バルトロをけしかける。
アルマビバが士官に化けてやってきて(黒い衣装で剣を腰に刺している)、兵隊に囲まれるが、オケ周りの銀橋で淡い青のドレスのロジーナ他と重唱して、逃げる。
2幕、背景はちゃんと窓のある家になっている。二階に窓が三つ、中央に丸テーブルと大きな鏡がある。
アルマビバがバジリオの弟子に化けてやってくる。膝をついてニセの足をつけて(黒の燕尾服に紫のスカーフ)!椅子にちょこんと座り、淡い緑のドレスのロジーナといちゃいちゃ音楽の練習。フィガロがきてバルトロの髭剃りをする。なんかチェロ弾きの人が背後にいる。でもバジリオ本人が来てしまい、逃げる。
ベルタが他の召使いのシャツはぎ取り、すっとんきょうな声で歌う。。。キャラがすごい。ロンドンのCavalleria Rusticanaの熱演婆ちゃん!ほか7回目。
嵐のテーマのち、フィガロとコート姿のアルマビバが忍び込んできて、銀橋で白いドレスのロジーナに超絶アリア(ベルリンで聞けなかったやつ)を歌い、最後はみなで鏡に映ったテーブルに付き、ナプキンを放り投げて幕!
演出は「試金石」の方がよかったかな。白黒を多用しすぎ。衣装はシンプルながらも綺麗だけど。
歌はみなよかった。ヒロインに日本人の脇園彩(実は中高の後輩)!3人の若者は「試金石」からの続投で、3人の老人はもう何度もみてるベテランだった。
で、Maxim Mironov。「La Gazetta」で最初に見た時はこれは来る!と思ったのだが。いまいち伸びてない。本人の目標が低いんじゃね?2018年5月にはLiegeでLa donna del lago(Mariotti指揮)、11月にBolognaでLa Fille du regiment(Hasmik Torosyanと)と順調に仕事増えてるけど。
2018.9.4, 10.14思い出し書き