白い舞台、ペラペラの布に黒い線で書かれただけの舞台。家具2幕のピアノも箱に絵がかいていあるだけ。衣装はカラフルで王道。今ならsemi-stageというレベル。
でも次々出てくる無名の歌手がみんなレベル高くてびっくり(チョイ役でみたことある歌手が多いが覚えてない)。最初の伯爵の家来からまあまあいい声してて、Maximの伯爵は期待通りの美しいテノール声に期待通りの王子ルックス。
次にでてきたフィガロは熱いイタリア人顔で、歌も熱く、予想外の大拍手。その後はちょっと失速して、冒頭がベストだったけど。
白い幕に描かれた窓がパカっと開いてロジーナが歌ったのは失笑。そのあと出てきたロジーナはチビデブだが、声は太めでなかなか。難しいアリアだが、音程もほとんどはずさない。演出か、キャラがかなり痛い嫌な女になっている。
太っちょのバルトロは定番通り、バジリオはひょろっと背が高くずっと手を合わせている修道士の設定。バルトロ家来の爺もベルタとセットでよくでてた。ベルタは黒人系の太い女で、これまたいい声!
Maximの声は最初からよく、最後まで変わらず、最後の超絶アリアに期待が高まる。が、「Count Almaviva」と叫んだあと。すぐ合唱に突入!!!
アリアないの、、、ベルリンまできたのに、、、、、
ソロ歌手がみないいので合唱もいい出来だったのだが、ショックでいまいち集中できなかった。
あとでみたら1968年の演出。ああ、昔は伯爵のアリアカットが基本だったんだよな・・・今みたいに歌えるテノールがいなかったから・・・いつかどこか別の劇場でMironovの伯爵アリアをききたい。
終演後、クロークの券がみつからず時間かかって、楽屋口いったらもうMironovいなかった(泣)。