今日は若手キャスト。「ガゼッタ」で発見のMaxim Mironovくんに、去年の新人公演でよかったMarina Monzo、、、主役は日本人なのか?2014年の新人公演でみて、終演後のレストランでも会ったヨ。
幕が普通にあがるとモダン建築の二階建ての家!ガラス張り(というか柱だけ)で赤がアクセントになっている。屋上テラスにパラソル、上手手前にもパラソル、下手にはプールがあり、鏡で見えるようになっている。中央に螺旋階段、その右が主Conte Asdrubaleの部屋、その左がFulviaの部屋、一番左がClariceの部屋、退場すると白いカーテンが閉められる。一階奥にはソファーの置かれたリビングも見通せる。非常によく出来ている。複数階の作り込んだ家セットはよく見るが、平面になりがちで、ここまで奥行きがあるのは素晴らしい。
純白の衣装の合唱団が掃除をしている。カラフルな衣装の客人たちが次々と出てきて自己紹介的に歌う。水着とか脱ぎ芸多し。
冒頭の男二人の声はよかったが、マスカラ濃いメゾは声が全然でてないぞ。次の金髪カエル顔がMonzo、合唱の声は出ているがソロでは歌わない。Mironovは誰かとテニスしながら、三日連続のオケ縁舞台(芝はってある)で。
ちょっと間ののち、真打ち登場って感じで二階から出てきたアルトが日本人(脇園彩)。。。歌は悪くないが、綺麗に丁寧に歌いすぎて、ごく一部の音域の張り上げるところしか声量が十分でない。アルトはもっと迫力ないと。歌はもっと前に出して自分もさらけ出さないと。これずっと見るの辛いなあ。。。
Conte Asdrubaleは二階で筋トレしながら会話。脱ぐとすごいムキムキ。この歌手(Gianluca Margheri、伊)はこれで選ばれたもよう(ググっても脱ぎ写真ばかり)、歌は一番下手だった。リクライニングチェアに横になったClariceと電話(コード付き!)
Pacuvioはへんな空色の水着で、Fulviaを口説きながらアリア歌ってプールに潜り、Fulviaのこともプールに突き落としていた。MacrobioはAspasiaとFulvia女性二人をくどきながら。この男二人の声がよかった。
Cavalier GiocondoことMironovは声でてないなあ。。。ベルリン遠征で見た時はよかったんだが。ウィーンでも何度も歌ってるはずなのだが。この会場の音が悪すぎるからか、昨日の歌手が声量ありまくりだったからか。くどいてるClariceもConte Asdrubaleも声量ないので、わざとか?パステルカラーのスーツは似合っているが。
客人たちは次々と衣装を変え、どれもいい感じだ。後半はPacuvioがピンクのシャツ、Macrobioは黄色っぽい柄シャツに固定されていた。
Conte Asdrubaleがなんか破産したとか嘘ついて、客人の行動を「試金石」にする。警官姿の合唱団がわかわら入ってくる。AspasiaとFulviaが我先にと逃げ出したところで、召使いのFabrizioがネタばらし。
休憩でまた人物確認。
Cavalier Giocondoがウイスキー片手にオケ縁舞台でアリア。やっぱいい声してるじゃん。音も正確だし。アリアで声出してからは合唱でも声が聞こえるようになった。
みなで狩りに出かける。嵐になり(セビリアの曲だ!)、登山着にピンクシャツを覗かせたPacuvioが迷子になって歌も入る。
Macrobioを机に倒してConte AsdrubaleとCavalier Giocondoがフェンシングで威嚇し、そのまま決闘となる(このシーンの生写真ゲット)。銃を二丁ふりまわすMironovかわいい。
Fulviaはカメラもって写真とりまくる。せっかくの唯一のソロなのに、写真の動きが多くて歌はいまいち。
水平姿の合唱団がわらわら入ってくると、男装のClariceがまじってた。弟が自分を連れ戻しに来るとか嘘ついてたらしい。女二人が男装に恋してしまう。女より背が低いのでいまいち説得力ないけど。
その男装がConte Asdrubaleにいきなりキス!真横で口あんぐり開けてるMironovかわいい。
実は弟じゃなくてClariceでした、私が試金石する番よ、と。二人は両思いで、大団円。Mironovは独り身だ〜。
カーテンコール。オケ縁の舞台に一人一人でてきて踊るのが楽しかった。創始者で支配人のGianfranco Mariottiもでてきてアルトと抱き合っていた。真っ赤なジーンズで御年84歳。こうやって若手育成に力を入れてるのもこの人があるからだよね。演出も面白いの多いし。
半額の45EURだったら大満足なんだけどなー。この舞台はすごくいいので、別の歌手でまた見たい。