よかった。演出はDavid Bosch、ミュンヘンでよくみてる:Mitridate,Orfeo,Meistersinger新作
野営。旗と戦車と戦士たちが並んでいて、バリトンが状況説明を歌う。いい声してたので代役の人かと思ったら違った。ルーナ伯の家来フェルランド。
戦車が片付いて紙でできた花木が並ぶところ。でてきた純白ドレスのレオノーラ、うーん、いまいち!小太りで声もよくない。黒人歌手の乳母の方がいい声してる。
恋人マンリーコを待っていたのに来たのはルーナ伯、これは背が高く声も悪くない。軍服っぽい黒いロングコートはDimi様に似合いそう。レオノーラは木にマンリーコの名を刻む、文字通り。
マンリーコは爺だった。。。Gregory Kunde、ベテラン、アメリカ人。注目してなかったが3度目:Anna Bolena, Othello。歌は悪くないんだが、、、12月はAlagnaが予定されていたが、代役になったもよう。
小休止のち2幕。ジプシーのキャンプ。派手な衣装の男女が乱れるなか、中央のバスみたいなのから出てきて乳母車を押すおどろおどろしい老婆。本日のこの物語をもっていったのはこのジプシー母Anita Rachvelishvili!いつもの力強い歌でテンションが一気にあがる。息子がベテランでも負けてない。
休憩のち3幕。針金とかがからんだ暗い野営に、老婆がひったてられてくる。一方、十字架の並ぶところで結婚しようとしていたマンリーコとレオノーラであったが、母の知らせが入り、ボク行かなきゃ!
小休止のち4幕、できたレオノーラが他の兵士の死体とマンリーコの上着をみつけ、彼が捕らわれたことを知る。ルーナ伯に自らを捧げるのと引き替えに命乞いをする。が、背をむけた隙に毒薬をあおっていた。
針金の野営、マンリーコに抱かれて歌う母。レオノーラが着て逃げろというが、逆に彼女をののしり、その間に毒がまわって死亡。その間、母は傍らで爆睡。ルーナ伯は事情を知って怒り、二人とも処刑!
でっかいハート型の火の輪が降りてきてボーボー燃える中、老婆がマンリーコはお前の弟だと叫んで絶命、ルーナ伯が呆然。
ヴェルディが、リゴレットの母版をかきたいと思って作ったらしいドラマだが、母の息子への愛で、しかも悲劇となるとどうにもうまくいかない。