ゆるく傾斜のついた灰色の地面、背景は倒れた教会になっている。シルエットに浮かび上がる女性、Elvira役のダンサー。地面が開いて4人の男の亡霊がスローモーションで闘い始める。コーラス隊がわらわら出てきて歌う。うーん、作り込んであるがいまいち美しくない。。。
というのも、元々「ドン・カルロ」用に作った舞台を演出家が転用することにしたらしい。「清教徒」はハッピーエンドなのになー。
Riccardoと父が合唱。歌はうまいがいまいち響かない。ここ音響が悪いのか。
背後で歌ってるOlgaちゃんも調子よさそう。つか最終日だからかとばしてるなあ。どピンクのドレスで登場して歌いまくる。いつもより響かないのはやっぱり音響のせいだ。オケはすごい響いてるのにー。
最初の二曲はエンディングが微妙に決まらなかったが、1幕最後のアリアはすごかった。泣いた。
ヴェールは黒で、チャールズ一世の未亡人も紫のよく似たドレスを着ている。歌はまあまあ。
休憩、トイレもカフェも行列で時間ない!
2幕、叔父のアリアもRiccardoもよい。Elviraに対する愛があって。左隣のおばちゃんが激しくブラボーやってた。
Riccardoは 二幕の最後も熱かった。
三幕の冒頭はちょっと退屈。Arturoは声は出てるがいまいち心がないからだ。
Elvira出てきてからは盛り上がった。最後まで丁寧に確実に音符をひろって、元々の美しいメロディを正確にかなでつつ、ヒロインの喜び→絶望→狂気→正気に戻るも表現されていた。
Olgaちゃんは後方のおじさんたちから数回ブラビーもらってたが、1幕最後のが一番大きかったかな。
でもどうしてもミュンヘンのEdi様と比べてしまう、、、Edi様はあんま音符のことなんて考えてなさそう。テキトーに歌えちゃう。狂気もノリノリ。でも熟練だからかな?Edi様のデビューしたての頃はどうだったんだろう。
Michele Mariottiの指揮はやっぱり素晴らしかった。出だしはやたら押さえてて、オケのレベルが低いのかと心配になったが、後半、悲しいシーンでも楽しげなメロディを引き立てて、素晴らしい出来。歌手に対してももっとあげろと指揮してんのね。
それでだいぶ良くなってた男性チーム: 恋人役のDmitry Korchakはペサロの「Armida」のテノール隊の一人。 恋敵役の見覚えのある巨漢バリトンはペサロの「Guillaume Tell」。 叔父役のNicola Ulivieriはバルセロナの「夢遊病」 のロドルフォ伯爵。
舞台は、パリでみたLaurent Pellyが斬新で美しくてはかなくて、頭から離れない。あの演出でOlgaちゃんで見たいなあ。