序曲はまあまあ。イタリア人たち飽きちゃって、後ろの人たちは喋ってるし、隣のおじさんはチケットの半券をがさがさやってるし。そらセビリアやウィリアムテルのには劣るけど、みんな集中しようよ。。。
1幕、舞台には縦長のでかい木の箱があり、十字軍のちゃちい人形がつるさがっている。。。ちゃちい王冠をかぶった人が出てきた歌う。頬も赤くして人形みたいなメーク。というか、おもちゃ箱の人形が歌う設定か。。。嫌だ。
遺体にみせた人形が運ばれてくる。十字軍の隊長ドゥドーネが死んだ。
でも歌はいい。メインのテノールかと思いきや十字軍の長ゴッフレード。同じメイクで甲冑きたテノールが歌いだすとさらにいい。これも騎士リナルドではなくそのライバルのジェルナンド。騎士リナルドはハゲだったー。Antonino Siragusa、コンサートなどで名前はよくみるが初見。さすがさらにさらにうまい。
鳥みたいなドレスのアルミーダと黒鳥みたいな衣装の叔父が、板にのって上手からスライドイン。ダマスクスの女王を追われそうなので叔父を倒してくれと嘘。ゴッフレードは難色を示していたが、弟エウスターツィオがやろうというので、引き受ける。でも後継者を選んでから。リナルドが選ばれ、ジェルナンドは復讐を誓う。
アルミーダがリナルドを誘惑、よりを戻そうと。ジェルナンドが来てリナルドを侮辱するので、さくっと刺したら死んでまった。ゴッフレードがリナルドを罰しようとするが、アルミーダが魔法で逃がす。人形たちは退場せず、場面転換もないのでわかりにくい。
休憩のち2幕。木の箱にいた黒い物体が羽根を広げるとイドラオテ。まわりの合唱隊も黒い衣装。
別の木の箱がスライドインすると、中に金色のハンモックみたいなのがかかっていて、その上にアルミーダとリナルドがいる。楽園のイメージ?歌う時は金色のハンモックを降りるらしい。歌い終わると戻って、ハンモックが自動で上にあがっていった。無駄だ。
ダンサーたちが出てきて器械体操をやる。バレエ音楽をちゃんとやってくれるのはいいが、ダンスが残念。去年のはグロかったけど物語性があってよかったなあ。
2幕最後、二重唱のちアルミーダのアリア「甘い愛の帝国では」が有名らしい。低音から高音までコロラトゥーラ満載ですげー難しそうだ。カラスとかルネ様とかが歌ったらしい。今日のCarmen Romeuはメゾで低音はいいけど高音が苦しい。悪女っぽい美人で見た目はいいのだが。ロッシーニのヒロインは難しいなあ。
休憩なし3幕。
テノール二人きて(ゴッフレードとジェルナンドの二役、カルロとウバルド)、リナルドを連れ戻しにくる。テノール重唱「穏やかな風のように」。
アルミーダとリナルドがきてまた愛欲の二重唱「甘き鎖よ」。高音が。。。
テノール三重唱!「何と恥ずべき姿だ!」すげーーー。こんなの初めてきいた。リナルドは二人の甲冑姿をみて目を覚まし、戻ることにする。アルミーダが追いかける。
赤いドレスのアルミーダがやってきて、リナルドに懇願するも断られ気絶する。赤い羽根をもきもき着て、黒い妖魔たちに担がれて去っていった。これで終わり?なんなんだ!
テノール祭りだった。
物語は叙事詩『解放されたエルサレム』による。ヘンデルのオペラ「リナルド」も同じ原作だが、もう一人の恋人がでてきて、アルミーダは改宗しておわったような。今日のに女もう一人はいらないな。
もっといいソプラノで聞きたい。Carmen Romeuは「チロ」にも出てたが記憶なし。あの時はコントラルトがインパクト強すぎて。
Florezの出た過去二年はチケット売り切れだったが今日は席あいてた。最初の席はなんか音がマイクに聞こえてならない。後でみたらスピーカーがすぐそばにある。後半は数列前の席に移動したら、音は普通に聞こえた。反響のせいか?