CHIAKI's Diary

2012.8.19: Rossini "Ciro in Babilonia"

また下手端スペースが白くくりぬかれてて、小芝居やるのかなあ、とちょっと不安。

「バビロニアのチロ」旧約聖書が元。今日はイタリア語字幕がなくて、黒い幕に飾り文字が浮かんで状況説明してたみたい。白黒の衣装の女性二人が上手から、下手にはギャラリーが椅子に座ってなんかやってる。

幕があがると、バビロニアの宮殿。白黒の幾何学模様だが全体としてアラビアっぽい衣装のメインキャストが各自の台の上でストップ・モーションで立っている。メイン･キャストの移動は、台が上下にすべって移動することで行われる。背景は幕になっていて字幕が出たり、映像が映し出されたりする。

バスの王族ザンブリが、アッシリア軍がペルシャの王チーロの妻アミーラと息子カンビゼを捕虜にしたと告げる。バルダッサーレ王がアミーラと子供を連れてやってきて、結婚を迫るが断られる。

王が去って、アミーラが侍女アルジェーネに嘆くと、バルダッサーレ軍の隊長アルバーチェは知り合いだと。舞台面に下手から上手で台にのったアルバーチェがやってきて、協力を約束する。

場面かわって、ペルシャ軍、チーロが兵士たちに妻子をとられたと、明朝攻撃すると。また台にのってアルバーチェがやってきて、協力を申し出る。

チーロは使者に変装して宮殿にやってくる。和平するから妻子を返してくれと。バルダッサーレは、息子は返すがアミーラは返さんと。あれれ、チーロの歌い方はカウンター･テナーだが、顔はおばさんに見える・・・

アミーラがやってきて使者に扮装したチーロに驚くが、夫に会いたいと。息子もきて、三人で話すうつに、アミーラは口をすべらせ、チーロの正体がばれて捕らえられる。

ストップ・モーションはそんな斬新でもない演出だが、全体としてテンポよく、楽しめた。歌もみなよい。背景の映像は３Ｄだったのか？砂漠だったり、柱だったり、煉瓦が積み重なったり、立体的にみえた。

休憩。出るときに色のカードを渡されて、他のチケットの席やラウンジには行けないようになっている。劇場前のカフェに行ってエスプレッソ。

２幕、宮殿。侍女アルジェーネがアルバーチェにアミーラを地下牢に連れていってくれと頼む。

地下牢。中央の台にチーロが鎖でつながれている。アミーラが来て再会を喜ぶもつかの間、バルダッサーレが来て連行される。

バルダッサーレらが広間で祝宴。壁に謎の言葉が現れて消え、預言者ダニエッロがバルダッサーレは滅びると告げる。

アルバーチェがアミーラとアルジェーネを連れてくる。アミーラが死ぬと言うと、アルジェーネもお供すると言うが、チーロとカンビゼのために生きてくれと言われる。

アルジェーネはザンブリにバルダッサーレに会わせてくれと頼むがダメ。

広場。背後に悪魔の口が開いたのが出てきて、骨スーツが二人、囚われの三人が連行されてきて、チーロがばりばり歌う。双眼鏡追尾で聞き惚れてて、はっと気づいたら幕が下りていた・・・

バルダッサーレは夜襲を受けて全滅したらしい。チーロとアミーラは再会。ザンブリは降参する。アルバーチェとアルジェーネがいつのまにかカップルになっている。

後で確認したところ、チーロ役の人は女性で、コントラルトというらしい。あんま演目ないとか。