2024.11.10: Offenbach "The Tales of Hoffmann"

幕が上がると緑のおばちゃんが緑の粉をまき、4人の緑のダンサーが踊る。劇場の支配人リンドルフとプリマドンナのステラがいたがすぐいなくなる。

男たちきて、酒屋の女中をからかい飲んでる。ビールから金粉が。

Florezきたー、グレーロングヘアにトレンチコート、机のオウムに話しかけていたのだが、男たちに恋の連歴を語ることに。親友ニクラウスがオウムに!!!

ここの「クラインザック」が大好きなのだが、、、Florezはうまいんだけどねえ、Villazonの方が音はずしても感動する。情熱を出してくれないと。

幕があがると小学校・・・Florezに子供演技させるための演出か、やれやれ。教室は下手奥で、上手中空にオリンピアの人形がいる。研究者と人形師コッペリウスが箱から脳みそを取り出し、人形にいれる。

机にのって教室に運ばれてきたオリンピアに、Florezが一目惚れでベタなデレデレ演技。教室で彼女の隣にそわってソワソワとか。こういうのはあんまり見たくなかった。

オリンピアのOlga Pudovaは前にミュンヘンできいてすごいよかったので、また聞きたいと思っていた。ちょっと横幅が増幅しているが、高音の正確さは素晴らしい。ロンドンは初登場なので、みな驚いていて、すごい拍手が長かった。

でも狂った人形師が彼女をばらばらにして中空部屋から放り投げる。グロい。子どもたちが研究者をボコボコにして、florezが金の輪をかけられていた。

休憩のち2幕。

バレエ教室、下手は大きな鏡でその前にレールがあり、少女たちとダンサーが出てきて踊る。紫衣装のマッドな教師。

下手から青年のFlorezがしのびこんでくる。車椅子のアントニア、父がいなくなったところで、会いに来る。

彼女の母が歌で死んだので彼女も歌うのを禁止されていたが、ミラクル医師に騙され、母の亡霊も出てきて、歌ってしまう。Florezがきたときは時遅し。角つけて乳首隠して上半身裸のダンサーたちが舞う。。。

この黒髪で病弱オーラを出しまくっているのがErmonela Jaho、まあまあ。

休憩のち3幕。

高級娼婦ジュリエッタは金色ドレス。オウムと歌う。この舟歌のメロディはいつも耳に残る。赤のソファーがあるサロン。下手に鏡。

彼女は悪魔ダペルトゥットと取引をしていて、男たちを鏡にうつしては影を奪い、宝石を手に入れている。ダンサーたちも金ピカ。

Florezもきて、影をとられそうになるが、別の男と決闘になり、ジュリエッタは逃げていく。

Marina Costa-Jacksonの歌がいまいちで全然集中できなかった。このオペラは、同じソプラノが三役を演じ分けるという挑戦をしないと盛り上がらない。4人の敵役はすべてAlex Esposito、何度もみていて、うまい、演技もいい。

エピローグ、最初の飲み屋のシーンの戻る。Florezが酔いつぶれている。ステラが来たが、リンドルフが連れて行ってしまった。

終始、オウムとか緑のおばさんがチョロチョロしすぎてて、Michielettoみたいな演出だなと思ったらその通りだった。最近もカルメン新作やったばかりで、使いすぎ!飽きた。

でもこの演目は2020年にやる予定だった。Florezのスケジュールが空くの待っていたんだろうなあ。その間にNYでやってるBenjamin Brenheimが急成長、オリンピックでも歌ったし、フランス人だし、たぶんそっちの方がいい。。。

Florezは2018年にモナコでロールデビュー済。Olgaが三役やったので、そっちの方が見応えあったと思うー。

ブラジル出張後にチケット取ってあったのだが、めちゃ忙しくて返券。せっかく久々のFlorezがロンドンに来てるのに1回しか行かなかった。2015年「オルフェオ」、2019年「ウェルテル」に続く、仏語いまいち三部作。ああ、ここで彼のtonioに号泣したのは2010年。

STAFF & CAST


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