舞台は階段で、角とかつけた兵士?たちが踊る。ルーナ伯は真っ黄色の衣装、Leonoraは青のドレスから白に衣替え。マンリーコは黒で、Azucenaは緑の継ぎ接ぎ。衣装は悪くなかったけど、舞台セットが階段から全く変わらないので退屈。1幕の後半で中央部分がちょっとせり上がっただけ。
この物語は、ヒーローがマザコンでしかも殺されちゃって、ヒロインも死に損なので、いまいち面白くない。いってることも嘘が多くて物語を追うのが面倒になる。
カーテンコールに制作陣(3人の女性)がでてきて気づいたのだが、新演出のロンドン初演だった。チューリッヒとの共同制作。
レビューがすごく悪くて驚くが、Yusif EyvazovをキャスティングしてたのにAnna Netrebkoを呼べないなんて!、と、それはちょっと。前半キャストのMarina Rebekaはポスト・ネトレプコの最右翼で、パワーがありながら高音も丁寧に出る。ペサロのMathildeで初めてきいて馬だと思ったのだが、ウィーンで会った時はだいぶよくなってて、今日はかなり良かったけど、観客の反応は薄い。イギリスはLise Davidsenに浮かれすぎ。
代役のRiccardo Massiは記憶になかったイタリア人、甘くていい声してた。ルーナ伯Ludovic Tézierは安定の出来。金星は母役のJamie Barton、これまた記憶になかった、小柄で不細工だがパワフルだがいい声してた。スターキャストが呼べなくても、Pappanoはちゃんといい歌手揃えてくるなあ。
後半のチケットもとってあるのだが、売り飛ばそう。
記憶がなかったのだが、前演出はDavid Böschで感想にはよかったと書いてある。今日のよりはよかったんだろうなあ。もう一度みたかった。
新芸術監督のOliver Mearsのセンスが悪すぎる。新作が駄作なのはともかく、過去の名演出を潰すのはほんとやめてほしい。Kasper Hotenがよかった・・・