2019.7.30: Haendel "Agrippina"

U6が遅れて、Odenonspl駅に着く前に止まっちゃって、U4は4分待ちで、劇場に他の数人と走って着いた時、私のiPhoneは5時59分を差していたのだが、、、もう始まったと中に入れてくれない。休憩まで1時間50分!!ロビーのテレビで見てた。。。

未見オペラだと勇んで戻し券買ったのだが、バービカンでコンサート形式みちゃった。すごくいい音楽なので、また見るのもいいと思ってたが、演出がBarrie Kosky...しかもロンドンと共同製作で秋にまた見る。

舞台は金属の立方体、6つの小さな部屋と中央の階段に別れていて、回転する。ロンドンのDon Giovanni演出を若干パクったような。最初は6つの部屋には御簾がかかっていて、中は見えない。立方体の前でAgrippinaらが芝居をする。

映像はホワイトアウトしてしまっていて、表情は全く見えない。字幕もみえない。が、携帯であらすじを確認しつつ見る。とほほ。

Claudius皇帝が生還したところで立方体の部屋が使われる。Poppaeaとの逢い引きのところでは、追いかけるAgrippinaから部屋を行き来して逃げ回る。

立方体がまわって、中央階段がどーん。「カルメン」みたいね。。。ドレス姿のPoppaeaがその上で横たわる。Ottoneが来て、膝枕でいちゃいちゃ。のちAgrippinaが来て、二人で協力することに。

ここで休憩かと思いきや、そのまま2幕に突入。二人の家来が立方体の部屋で愚痴りあったのち、みなきて盛大に重唱。ここで休憩かと思いきや、まだ続く。

Ottoneが裏切り者だとみなにボコられる。あー・・・このいじめシーンを印象づけるために、わざわざ休憩をこの後にもってきたのね。Barrie Koskyの何が嫌いって、この悪意だ。Beckmesserのいじめもすごかった。。。

ようやく中へ。後半は短いけど1時間半。悔しいので今日はコーヒーも買わない。

中央階段でPoppaea(Elsa Benoit、覚えてなかったが9回目)がOttoneは無実なのではと歌う。歌はまあまあだと思ってたが、その通り。見た目は美しく、裾に花をあしらった淡いエメラルドグリーンのドレスも素敵。

Agrippina(Alice Coote、4回目)は声量あっていいと思ったけど、低音と高音になるとでなくなって、張り上げないといい感じに聞こえない。まあ、Joyce で聞いちゃったんで。顔がおばさんっていうか、おじさん。。。悪だくみアリアはマイク使ってて・・・がっかり。

二人のテノールはいい。Ottone(Iestyn Davies、これも6回目)は声量はまあまあだが、神経質男っぽい見た目がグット。Gパンに白シャツというラフな衣装が似合う。

Nerone(Franco Fagioli)は・・・映像ではわからなかったが、剃り込み、ピアス、顔ピー、金属ジャラジャラ。それでカウンターテナー、声量もあって、今日の歌手では一番。

物語が動くのは、立方体下の部分がパカッと開いて、真っ白なPoppaeaの部屋が現れてから。オケを邪魔する金属音のピンポンが鳴り、Ottone訪問。ソファーの影に隠れる。またピンポン鳴り、Nerone訪問。Ottoneは玄関側に隠れ、Neroneはソファーに座りPoppaeaがまたがる。またピンポン鳴り、Claudius来て、二人隠れ回るがNeroneが見つかる。

立方体が左右に割れて、黒い素舞台になる。そこにまた一人ずつやってきて、重唱。Poppaeaのど黄色のドレスがすげー。Ottoneと結ばれて上手に去る。Claudiusは王冠をOttoneに渡す。Agrippinaが迎えようとしたら、Ottoneはスルーで上手に去る。一人しょんぼりのAgrippina、うわ、またこの解釈が悪意に満ち満ちてて嫌。

ただ、Ivor Boltonのオケは素晴らしかったー!元々美しいパートの多いオペラだが、流れるように美しくまとめていた。バービカンとPoppea,Nerone,Pallanteは同じ歌手なのに。

ロンドンはさらにJoyceだし、音楽はまた聞きたいけど、この演出みるのは憂鬱。

STAFF & CAST


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