バービカンの早い開始だったので、、、10分遅れてしばらく入れず、最初の15分を見逃した。
中に入ると、Agrippinaが髭カウンターテナーといちゃついている。誰?そのあと赤のジャケット着た小柄ハゲのカウンターテナーと、真っ白なスーツのカウンターテナーがいて、カウンターテナー祭り。小柄ハゲは声が女性のようで、一番うまかった。
夫Cのが船で遭難して死亡の知らせをきき、Agrippinaは前夫の夫との子Neroneをせっついてローマ皇帝にする。髭含む二人の家来が、Agrippinaに何を言われたか報告し合おうと約束する。
が、夫は死んでなくて、Ottoneが助けた!と帰ってくる。次の皇帝になることを約束されたと。困ったAgrippinaだが、その後Ottoneから実はPoppeaに恋をしていて、そっちのが大事と告白され、しめしめ。
Poppeaは夫Claudioの浮気相手なのだ。Claudioの秘書がPoppeaに、Claudioが後で会いに来ると告げる。AgrippinaはPoppeaに、Ottoneは皇帝になるために彼女を捨てたと嘘をつき、Claudioに会えと助言。OttoneにはPoppeaがCと会っていたと伝えると、OttoneはPoppeaが信用できなくなり、切々と歌う。
休憩。2幕の前半までやった。
PoppeaはOttoneに後で会いに来いと言って、話すうちにAgrippinaが仕組んでいることを悟る。
一方、Agrippinaは、トランペットと対峙しつつ、必死に悪だくみをする。ここの歌がすごかったー。指揮兼ハープシコードのロン毛にーちゃんにキスまでしてたョ!
まず家来のPallanteにClaudioとNarcisoを殺せ、NarcisoにはClaudioとPallanteを殺せと命じる。次にClaudioに、あなたは狙われている、OttoneはPoppeaの恋人で信用できない、Neroneを次の皇帝にして逃げた方がいいと説得する。
ところがPoppeaはNeroneを呼びつけ、Claudioにそれを見せつける。オケの後ろにOttoneがしゃがんで譜面をみている。
ついに全員が一同に会し、Poppeaの恋人は誰だ!?NeroneがAgrippinaにおかーさーんと泣きつき、あんた何やってんの!と怒られる。。。
これでAgrippinaが地獄に堕ちるのかと思いきや、Ottoneが自分は愛に生きる、Neroneが皇帝になれ、ということになり、、、大団円!?
「Berenice」でも思ったが、ヘンデルは英語字幕で台詞をちゃんと追うと実に面白い!
音楽もいまいちパンチに欠けると思っていたが、それは歌手のせいであった。Joyce DiDonatoの圧倒的なうまさ。。。この人、高音は出ないが、技術的には圧倒的だったのだ。低い音でほぼ口を閉じたまま喉だけ震わせるのはもう神業。
今日はカウンターテナー陣ほか歌手もみなよかったのだが。ソプラノ(真っ赤なドレス)だって悪くなかったけど、Joyce(またへんな衣装、前半は白、後半は黒にピンクっぽいロングスカート)に比べると見劣りしてしまった。
舞台にオケあって歌手は譜面みてるけど、身振り手振り多く、セミ・ステージ状態だった。スタオベしちゃった。昨日のチケットの十分の一以下の値段なんだが。