2019.7.18: Verdi "Luisa Miller"

ミュンヘンでやってたのは見逃して以来、見る機会のなかったオペラ。研究会できたので、久々のリセウ。20周年で改装してて、英語字幕がなくなっていた!!

幕があがると、複数の部屋がぐるぐるまわっている!!回転舞台におかれた立方体の展開図で、正方形の5面がそれぞれ部屋になっている。二つは灰色の舞台で質素なシングルベットとダイニングテーブル、二つは赤の絨毯で豪華なダブルベットと丸テーブル、中央は白い部屋で椅子が一脚。

灰色のダイニングが手前になって回転が止まり、茶色のドレスの女がケーキにろうそくを灯す。娘ルイザも同じ茶色のドレスで、父ミラーもいる。合唱隊が他の部屋にもずらりと並び、回転にのって少しずつ体をずらしながら歌う。ルイザの誕生日を村人が祝っている。白い王子服の男カルロがやってきて、4人で歌う。シングルベットから白い下着姿の女の子が起き上がり、茶色のドレスを着る。

中央の白い椅子に紫の貴族服の男(伯爵の秘書官ヴルム)が立つ。父ミラーとなんか話す。ルイザとの結婚の約束を守れと。カルロが領主の息子のロドルフォだとばらず。

赤い丸テーブルで別のおっさん(ヴァルター伯爵)と紫の男がなんか話す。このオペラ、おっさんのアリアが多い。。。伯爵は歌がずっとフラット気味でブーでてた。ダブルベットから下着姿の少年が起き上がり、白い王子服を着る。

ロドルフォがやってきて、オストハイム公爵未亡人フェデリカと結婚しろと命じられる。その太った女がきて、喉をしめた鳥のような声で歌う。ロドルフォは他に好きな女がいると言ったはず。

父ミラー、ルイザ、ロドルフォ、ヴァルター伯爵がなんかもめて、ミラー父が逮捕された?最後は音楽に合わせて立方体が徐々に閉じる。灰色のダイニング以外の三面が。

舞台全体が大きな部屋になっていて、壁の中央に椅子がぶら下がっている。部屋はそこで反転しているイメージで、壁の扉があいて影が映ると椅子の下には反転した影が映る。二つの家が対立するイメージか。

休憩でカヴァを飲んでしまった。。。ハムパンなんておいしんだろう。

立方体が閉じている。平凡な舞台になってしまって残念。一幕しかあらすじ読んでなかったのでわからなかったのだが、立方体の中にはミラー父が囚われているイメージ。

ルイザが紫の男になんか説得されて、ヴルムを愛していると手紙を書かされる。このソプラノ、一幕は高音がつまり気味だったのに、一気に声がでてて非常によかった。

伯爵とヴルムがなんか悪だくみ。ロドルフォがルイザの手紙をみて裏切られたと思い込み、ヴルムに拳銃を向ける。ここもあらすじ読んでなかったのでびっくり展開。このテノールくんも割といい声をしている。

5分休憩のち3幕。ミラー父が釈放されて帰ってきた。ロドルフォがルイザとともに服毒自殺を図る。みな駆けつけてくるが、二人とも死んでしまったー!二人と同じ服をきた少年と少女が、中央で白い風船で遊んでいるうちに幕!!

主役の黒子がチョロチョロ動いて表現するのはDamiano Michielettoの常套手段。今日のはあまりしつこくなくてよかった。この人の演出にはあたりはずれがあるが。最高傑作は同じバルセロナのルチア。

Aキャストはよさそうだが、conference dinnerがあったので、見られたのはBキャストのみ。ソプラノとテノールとミラー父はよかった。演奏も安定している。AもBも同じ値段なので、空席が多く、もったいない。

調べたらLisa演じたEleonora Burattoは三回目、LisaAdinaでもよかった。見た目がごついていまいちなのが難点。

本作は2010年チューリッヒ作、初演キャストはBarbara FrittoliとLeo Nucci。Nucciは今回も出る予定が降板になった。

STAFF & CAST


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