まあ、Richard Eyre演出はなくなる前にいい席でみたかったし。
それにしても、不幸顔のErmonela Jahoは、立ち姿は美しく演技もいいのだが。。。声がでなさすぎ。高音はフラットだったりシャープだったり、他にもっといいの聴いてるから気持ち悪くて。「蝶々夫人」で聴いた時はそんな悪くなかったのだが。
ミュンヘンと同じ髭イケメンのCharles Castronovoは出だしこそ音程が定まらなくて「乾杯の歌」もいまいちだったが、2幕からよくなった。
で、2幕後半。出てきた瞬間から観客の視線を一斉に奪うパパ・ジェルモンことPlacido Domingo!パパとは思えない若々しい美声で、ヴィオレッタを説得し、息子を説得し。若干ためすぎなところもあるが、オケがちゃんと待ってくれている。
下手の暖房の前の椅子に座り、背後の父に肩を抱かれた息子は、うつむいて泣き、そのままプロヴァンスに帰るののだなあと心底思った。その後、ヴィオレッタの手紙をみつけて舞踏会に押しかけるのがなんとも違和感。緞帳が下りる間際に若干スローモーションで手紙を拾うパパ。
3幕の舞踏会。緑のテーブルにあがってのジプシーダンスと、男性による劇中劇のようなダンス。何度みてもお見事。アルフレードがヴィオレッタを罵る間、きてるよ!きてるよ!後方中央にドミンゴが!いや君のパパが!!
三人の合唱は、テノール声のパパと、声がでてきたアルフレードの二重唱みたいになってて、ヴィオレッタの声がきこえまへん。病気だから仕方がないのかなー。
最後のベットのシーン、Ermonela Jahoはメイクも落として不幸全開。声がでないのは病気のせいだね。せっかくアルフレードがきても不幸のまま死んでしまった。まあ、パパの声が最後まで素敵だったからいいや!
という、本日は「Giorgio Germont」というか「ドミンゴ」というタイトルのオペラであった。ま、ドミンゴのお祭りでみんなドミンゴみたさに来ているのだから問題なし。指揮とかやらないでこれからも歌ってね。歌はBキャストの方がはるかによかったけど、それだとドミンゴが目立たないもんなあ。それに映像化にはビジュアルが重要。
出待ちしたら、レセプションを使ってのサイン会をやってくれて、サインと写真をゲット。写真は実は一枚目がとれてなくて、係員にお願いしたらもう一回とってくれたーん。イギリス人親切♪