このRichard Eyre演出は何度もみてるが、最近は舞台袖からが多かったので忘れてた。冒頭に女性の顔写真が映し出される。冒頭の舞踏会のシーンでは背後のドアの向こうでもダンサーが踊っている。パリの家は中央のドアの向こうにも部屋が続いている。最後のベットシーンは背後に巨大な鏡があり、そこに映映った姿にヴィオレッタが驚く。ほんとに隅々まで細かく、天井の高い舞台を埋め尽くすように家も広間もデフォルメされていて、完璧な演出だ。「椿姫」でこれ以上の演出は考えられない。衣装も美しい。
で、白いドレスで出てきたヴィオレッタ、、、黒人なのはともかく、太い。。。が、声はすごい。若干、雑だが、高音もちゃんと当ててくるし、Pretty Yendeよりいいではないか。Angel Blue (1984 米)、ロンドン初登場。
対するアルフレードはBenjamin Bernheim、細目の澄んだ声が私好み!背は高いが顔は若干ぬぼーとしていて、オーラなし。出だしこそただの声だけ綺麗なテノールくんだったが、2幕のアリアから一気に声量があがってきて、ブラボーだった。
こんないいテノール発見!と思ったら、チューリッヒのロミジュリで見てた。。。「大劇場じゃ声は伸びないかもしれないが」と書いたのは大間違い!それにしてもあの公演、Loy演出も最高傑作だが、無名の歌手選びもすごかった。
今日のパパジェルモンはまあまあ。三番手扱いのミュンヘンでよかったSimone Piazzolaの方がよかったかも。今回の「椿姫」のキャスティングは以下。
1/14 Jaho, Castronovo, Golovatenko 1/17 Jaho, Castronovo, Golovatenko 1/21 Jaho, Castronovo, Golovatenko 1/23 Jaho, Castronovo, Domingo 1/24 Blue, Bernheim, Piazzola 1/26 Jaho, Castronovo, Domingo 1/26 Blue, Bernheim, Golovatenko 1/29 Blue, Bernheim, Piazzola 1/30 Jaho, Castronovo, Domingo 1/31 Blue, Bernheim, PiazzolaSTAFF & CAST