2015.7.5: Bellini "I Capuleti e i Montecchi" @Zurich

Christof Loyやってくれた。三分の一に分けた回転舞台、それぞれに濃厚な部屋をつくりあげる。会社のオフィス、ベットルーム、バスルームと、役者達がストップモーションで物語の瞬間を描き出す。その中心には白い服の少女がいて、ジュリエットの象徴なのか。舞台が回転するほど物語が進むのか、血だらけの人々が倒れていたり。この前奏だけでものすごい高揚感!

カプレーティ家の人々は黒いスーツ姿で会社のオフィスに集まりロミオの悪口。そう、このベリーニ版ではもう息子(従兄弟じゃない)殺しちゃってるのだ。

テバルドだけは茶っぽいスーツで、ジュリエットの婚約者に決定、いきなりの超絶テノール。Frorezも歌ってるこの名曲、今日の無名テノールもなんとか歌えてよかった。大劇場じゃ声は伸びないかもしれないが。

ロミオは端の方にいたが背が低いし気づかなかった。。。Joyce DiDonatoのパンツ役はさえない、ミュンヘンのKasarovaは素敵だった。

それより、その背後にいる超イケメンに釘付け!「影武者」と呼ばれていたが、ロミオの影なのか欲望のか。ジュリエットを誘惑したり、敵をぶっ殺したり。。。オランダの劇場所属の役者でポーランド人。美しかー。Loyさんよくこういうの見つけてくるよなあ。

舞台まわってベットルームにジュリエット。白いドレス、無名だが歌もよく、美人。Olga Kulchynska、近くの席にそのファンなのか縁者なのかがいて、アルメニア人??なの、いいでしょいいでしょと言ってた。

ベリーニ版のジュリエットは駆け落ちを迷い、ロミオ襲撃するも失敗し、物語がグダグダだ。

休憩、バルコニー出たら割とイケメンなおじさんがちらほら。

のち2幕。ロレンツォがジュリエッタに仮死の薬を与え、ロミオがみつけて後追い自殺、目覚めたジュリエットも自殺。Joiceがためすぎで、肝心の最後に睡魔が、、、ロミオの影武者が他の人まで殺しまくっ て窓から逃げたらしい。

出待ちして、ソプラノとイケメン影武者くんにサインもらったが、Joiceが遅いので断念。そんなよくなかったし、元々好きじゃないし。影武者くんはパーカーにスニーカー姿で、ふつーの若者でチャリ通勤。。。あのオーラはどこへ。

指揮いいなと思ったらミュンヘンによくでるFabio Luisi。

Christof Loy最高傑作の一つ(「サウル」と同等)。ぜひもう一度みたい!とくに序曲部分を見直したい。あそこで少女にしてるのがえぐい。

STAFF & CAST


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