2018.12.17: Humperdinck "Haensel und Gretel"

子供向けで低価格なのでずっと売り切れだったが戻しをゲット。いい席でみやすかった。バルコニーの中央よりだとさすがに音もいい。一昨日のcinemaと比較して、やっぱり生はいいと再確認。オケの音ひとつひとつ、来る方向が違うし、歌の響きもいい。

舞台には山小屋が描かれている。遠くに雪山がある。その上のオペラ座のシンボルが、よく見ると仕掛け時計になっている。音楽が始まると中が明るくなって透けて見え、家の中で家族が肉料理を食べている。いったん消えて時計がぐるぐる回り、また灯ると、食事が質素なスープだけになっている。二人の子供が母に皿を渡すが、母はまず父の分をよそって渡す。

幕があがると家の中。木のダイニングテーブルのあるキッチンで、上手に流し、背後は棚。上手でヘンゼルが箒を作りつつ、腹がへったと文句を言っている。下手のグレーテルが縫い物をしつつ、なぐさめる。ここの歌が耳に残る。

金髪みつあみでピンクのワンピースのJennifer Davis、「愛の妙薬」の代役で驚いて、Elsaでまた驚いた。ベルカントもワーグナーもいける!今日の役は簡単だが、たまにワーグナーばりに声あげて歌ってる。。。

母が下手のドアから帰宅して、さぼっているのを怒り、ポットを落として壊してしまい、怒るとろくなことがないと自戒。二人を森にイチゴ摘みに追い出す。

父が上手のドアから帰宅して、今日は祭りがあり、箒が飛ぶように売れたと。二人で抱き合って歌うのが妙にエロい。父は子供が森にいったときいて、魔女がいるのにと、慌てて探しに行く。

2幕。幹が数本倒れた森。はりぼての幹だが、背景が割とリアルなので悪くない。つんだイチゴを全部たべてしまい、二人は眠りこける。鼻の高い男(眠りの精)に砂をかけられたから。

白雪姫、赤ずきんと狼、シンデレラ、ラプンツェルなど、グリム童話の仲間達が天使達の代わりにやってきてポーズをとる。綺麗で壮観でよかった!

休憩のち3幕、バレリーナ(露の精)がやってきて、二人は目覚める。森がスライドアウトして、円形舞台のって家が出てくる。お菓子の家・・・?割と普通の家っぽいが、屋根にナイフが突き刺さっていて、頂上のリンゴが赤く灯った。よくみると階段から流れ落ちているのはチョコレートだ。

二人は柱をもぎ取ってバクバク食べると、家の中から丸々と太ったおばちゃんが出てくる。ヘンゼルは下手の椅子にくくりつけられる。グレーテルが中に入ると、家が回転して、裏に巨大な壺がある。グレーテルは呪文を覚えて、逆に魔女を壺の中に突き落とす!

すると捕らわれていた子供達がわらわら出てきて、テーマ曲歌う。お菓子になっていたので茶色く塗られていて微妙に汚い。。。

両親もやってきて、壺を開けるとチョコミイラになった魔女が。。。微妙にグロいが、みなで歌って大団円!

といってもミュンヘンのRichard Jones演出に比べるとはるかに童話的で楽しく、歌も演奏もよく、大満足。

STAFF & CAST


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