元芸術監督Kasper Holten演出3回目(2014,2015)。回転する立法体の家で物語が展開する。頭つかった舞台なのだが、後は好きにやってくれ状態なので、鳥の映像がなかったり、だいぶ雑になってしまった。
今回は歌手がいい。男性陣はミュンヘンでよく見る中年組。女性陣は初見?
またタイトルロールはMariusz Kwiecien、ポーランド人45歳。青のコートが格好いい。彫りの深い顔は好みではないが。Keenlysideはすっかりこの人にイケメン役を奪われたなあ。歌も迫力があってよし。が、感情表現はもう一つ。初めて出待ちしたらすごい愛想よかった。
Leporelloが前2回と変わってIldebrando D'Arcangeloなので!イタリア人49歳。普段はイケメン役なのに、見事に道化役をやっていた。こんなに演技がうまいとはしらなんだ。一挙手一投足がコミカルで目が話せない。別の出口から逃げられた。
OttavioはPavol Breslik、スロヴァキア人39歳。ミュンヘンのゲイ・テノール、でも女にも愛想がいい。お尻をきゅっとしないと声がでない。今日は調子が悪いらしく、座っている時は声が全然でていなかった。
Donna Annaにしては太めの声。3回目、Evaはよくなかったが、今日は悪くない。アリアは高音が綺麗に伸びなかった。
Donna Elviraはリズム感悪すぎ。さらに太い声で迫力はあるのだが、ずーっと演奏から遅れてて、指揮者も合わせてあげないし、苦痛だった。初見だが、秋にも見るんだよなあ。。。
Zerlinaは細めだが綺麗な声でいい、体も細くてチャーミング、と思ったらミュンヘンでよく見てた久々のChen Reiss!成長したねえ。
と、D'Arcangelo以外の5人のサインをゲット。Hrachuhi Bassenzにくっついて出てきたChen Reissは存在感なくて、みなにスルーされてたが、見逃さなかったヨ。
Masettoがガタイのいい田舎のにーちゃんでなく、刈り上げのスラブ人ぽい風貌なのでビンタするのがまじで怖かった。
物語はつまらないが、これだけいいキャラの歌手揃えれば面白い!今までも一番面白かったかも。
指揮は太ったおじさんで、弾かないので、チェンバロの時めちゃ暇そう。