2015.12.19: Tchaikovsky "Eugene Onegin"

Simon Keenlysideで二回もみたHolten演出の「オネーギン」だが、ディミ様ことDmitri Hvorostovskyが出るので。

重厚な柱を中心にした舞台。中央から見ると奥に映像で麦畑とか雪景色とかやってたのがわかった。ダンサーとで赤のタチアナも青のオネーギンも二人ずつ。青の影は女だったか?前回は、赤のダンサーが柱の上の方にはまってた気がするが、なかった。

タチアナは、ミュンヘンでネトレプコできいてしまったので、かなり物足りない。でもレンスキーくんが妙にいい声してる!と思ったらFabianoくんだった。小柄でオーラないからわからなかったが、声はいいんだな(グラインボーン以来の二回目)。

なので、一番盛り上がったのは、2幕で彼が銃弾に倒れるところであった。

ディミ様はドSオネーギンで、友人の死にもあまり動揺してない。旅に出たオネーギンが女性ダンサーと美しく踊るのが、ミュンヘン版のカウボーイと戯れるに比べて物足りなく感じてしまうのは、すっかり毒されているなあ。

美女に成長したタチアナに再会して、告白するあたりで、ようやくディミ様の心も動いたもよう。最後はきっちり絶望してくれた。この演出にはこれくらいの方があってる。やっぱり見てよかった。

STAFF & CAST


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