2015.7.26: Tschaikowsky "Evgeny Onegin" @Munich

Harteros, Damrau, Netrebkoとキャンセル三人組なので連続で見られてラッキー。

Netrebkoさすがにいい、この役なら。ロンドンの「ボエーム」で終焉のお知らせと書いたが。ロシア語でコロラトゥーラのない割と簡単なヒロイン役だが、微妙な演出を嫌な顔せずやってたのが非常に好感。ミュンヘン遠征のベストだな。

2007年作のこの演出は評判悪いらしいが、私は2012年に見た時から好きだ。とくにカウボーイのシーンですごいブーがでるらしい。今日もブーまじりだったが私は一所懸命拍手した。

前半は透明な壁と、スライド式の三つの部屋がうまい構成。壁は下手のビリヤード部屋と中央の応接間の間だけで、上手のタチアナの部屋?とは区切り線しかない。タチアナはオネーギンのことを考えて眠れないので、服を脱いで下着姿にはなるが、ベットはない。前回は白っぽい下着だった気がするが、紺でなんかゴージャスなのになってた。Netrebko仕様か?

冒頭で人々がわらわら出てきた後、タチアナと姉オルガがスタンドマイクで踊り歌う。オルガもかなり太いので、Netrebkoの太さがそんなに目立たない。パンツルックだったし。

前回はオネーギンのオレンジシャツにも釘付けだったが、Mariusz Kwiecien目立たねー。つか黒スーツのレンスキーが素敵すぎだ。昨日から連投のPavol Breslikくん。声は若干おつかれ。

Pavolくんは高音を出す時によくお尻をきゅっとしめるのだが、ソファーに座ってても同じで、しかも浅座りでないと歌えないらしい。。。

朝になってまた人々がわらわらきて、服をきる。ここは背景が綺麗だったかずだが見えない。女たちが化粧道具を片手にずらりと並んで歌う。

誕生日パーティには水色のワンピースに着替える。金色の靴をもらって履き替える。フランス人教師はミュンヘンおなじみのUlrich Ressで下手だった。カウボーイが踊るがここは短い。オネーギンとオルガがダンス、下手くそ。レンスキーも下手くそ。ちゃんとステップ踏めてたのはネトレプコだけ。

椅子に座りながらイライラしてたレンスキーだったが、オネーギンに決闘を申し込む。女主人にここでやるなと言われ、「彼の家でやる!」ここの意味わかってなかったのだが。

休憩中からカウボーイたちが舞台面に並んでいる。後半の舞台は中央のベットのみで、オネーギンとレンスキーが横たわる、ってどんな深読みだ。レンスキーは決闘だ!とシャツを脱ぎ捨てズボンのベルトをはずしてベットへ。オネーギンが思わず銃の引き金をひく。これって正当防衛だったんだー・・・

オネーギンは、ベットに次々とあがるカウボーイの男達に誘惑され、看護婦に治療される。

二人の決闘の時から後ろに座ってたマッチョなおじさんはグレーミン公爵で、タチアナと結婚してた。成長したタチアナの臙脂のドレス姿はさすがの貫禄。再会したオネーギンが一目惚れするのも納得。それをはねつけるのもさすが。ロシア語のせいなのか、このへんの歌はつぶれてるみたいで、いまいち美しく聞こえないのだが。

Netrebko、前は私が女王よ!って感じだったが、カーテンコールでも謙虚になってた。自分の声を意外と冷静にシビアに判断してるんだなあ。ファウスト降板事件もそのせいか。

圧倒的な声量と迫力で一世風靡したNetrebkoであったが、世界は次のdivaを待っている!

STAFF & CAST


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