大型セットが動くのは同じ、今回のは抽象的でなくドラマに直結してたのでよかった。
黄色い四角い建物、イタリアのさびれた街のイメージ。一階にはパン屋がある。ほぼ一階しか使われない。建物の横に後半の「道化師」のポスターが貼ってあり、ポスター貼りをしていた若い青年と女優が出会う。
物語が始まるといきなり血まみれの死体が横たわっている。人々が取り囲み、老婆が嘆く。この老婆が妙に熱演。
回転舞台がぐるっと回って、一階のパン屋が映し出される。そこで働いていた人物はこの物語には関係ない。サントゥッツァがやってきて、熱演の老婆である姑ルチーアに夫の居場所を尋ねる。本物の車がでてきて、アルフィオ(赤いスーツ)も帰ってくる。
トゥリッド(革ジャン)がやってきて、サントゥッツァが問いただすと逆ギレ。ローラと二人で上階の部屋へ、でも何もなかった。サントゥッツァがアルフィオにあんたの妻と自分の旦那が浮気してると告げると、アルフィオはマジギレ。
サントゥッツァ役のEva-Maria Westbroekはさすがにいい、重めの声で。すっかり太ったが。
静かな間奏。
トゥリッドが母ルチーアに別れの挨拶。アルフィオが家来たち数人とやってきて、トゥリッドを銃殺!
最初のシーンに戻る!
ギャラリー部分に村人がわらわらと集まり、隣のホールへとなだれ込む。さらに隣の楽屋では、女優ネッダが、座員トニオに言い寄られてむげにする。それを旦那である座長カニオに見られて嫉妬される。
ネッダが浮気してるのは若い村人のシルヴィオで、夫が飲みに行った間に逢い引きしているのをトニオに見られて脅されて押し倒されたり。カニオがやってきて、シルヴィオは逃げ、素性を問いただすが妻は答えない。
ネッダ役はCarmen Giannattasio、若手有望らしいがいまいち。巨乳で見た目はよかった。
重々しい間奏曲。
劇中劇。舞台上にチープな木のはりぼてとか運ばれてくる。カニオが現実と芝居を錯乱して、ついには妻を刺殺。シルヴィオは観衆の中にいて、駆け寄って止めようとするが、これまた刺殺される。
メロディが一発で頭に染みついてはなれない。指揮パパーノ先生さすが。