2014.3.2: Haendel "Rodelinda"

去年よかった「メディア」と同じスタッフというから行ってみた。

ヘンデルの「ロデリンダ」、昔ミュンヘンで見ようとしたのだがストでキャンセルになったので初見。ENOなので英語吹き替え。

で、ばりばりのイギリス演出。演出 Richard Jones は「ホフマン」「The Gambler」に続いて三作目。

舞台は家の断面になっていて、緑の縁が鮮やか。上手にロデリンダの部屋、下手にグリモアルドの部屋。ロデリンダが息子フラヴィオとベットに座って夫を亡くしたと嘆いている。息子が父の肖像画をしまったり、二人でピエタの絵画に祈ったり。

グリモアルドはロデリンダを愛していて、写真を飾りまくったり抱いたり。背中にロデリンダの名前を彫ったり。ネックレスを贈っては投げ捨てられ、毛皮のショールを贈ってはコーヒーをぶっかけられる。腹心ガリバルドは、グリモアルドには先王の妹で許嫁のエドゥイージェのことは無視しろと言っておきながら、自分はエドゥイージェに言い寄っている。

場面かわって電飾まぶしいバー(これ2幕だったかも)。先王ベルタリドは実は生きていて戻ってくる。なんか小汚い格好の小さいおっさん。。。味方のウヌルフォが迎えて喜ぶ。が、息子を楯にとられたロデリンダはグリモアルドに屈し、隠れて見ていたベルタリドは怒る。

休憩のち2幕。ロデリンダは息子をベットにくくりつけて、グリモアルドに殺せと命じたり。ガリバルドはやっちまえというが、グリモアルドは殺せずに逃げていった。

一方、エドゥイージェは兄ベルタリドと再会。ウヌルフォが妻の貞操を伝えて、ベルタリドは喜ぶ。

ロデリンダは化粧テーブルに座っていて、その顔がグリモアルドの部屋に映し出されている。こえー。ウヌルフォが夫の無事を伝えたので喜ぶ。そこへベルタリドが戻り、抱き合って喜んでいたのもつかの間、グリモアルドに見つかって、お前は誰だと。二人は「私はあなた」と歌う。

休憩のち3幕。今度はより細かく部屋が別れている。下手、左下にエドゥイージェ、その隣にロデリンダが軟禁状態、左手上にウヌルフォ、中央はナイフとかの並んだガリバルドの作業場、外につながる細い通路を挟んで、上手が牢屋で、ベルタリドが椅子につながれている。

ウヌルフォが窓からガリバルドの部屋に渡ってナイフを盗み、牢屋へ。うっかりベルタリドに刺されて血だらけになるのだが、ベルタリドは逃亡。ロデリンダがやってきて、夫が殺されたと勘違いして嘆く。

グリモアルドは、自らの姿を省みて嘆き眠ってしまうと、ガリバルドは刺し殺そうとするが、ベルタリドが止めにきて、逆にざっくり殺される。

そこにロデリンダがやってきて、ベルタリドが事情を説明し、グリモアルドは懺悔して王位と息子フラヴィオを返還する。みなが喜んで前の部屋に戻り、幕。血だらけのベルタリドはー。

演劇的な演出はいいけど、舞台を細かく区切りすぎて、説明くさかったかな。ちょっとグロかったし。面白かったけど、もう一度は見なくていいや。去年のMcVicarの方が断然いい。

歌手は目玉はなかったけどみなよかった。とくにカウンターテナーの二人、ベルタリドとウヌルフォ。主演Rebecca Evansはミュンヘンで一度みたことある。

STAFF & CAST


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