2013.3.16: Marc-Antoine Charpentie "Medea" @ENO

久々のEnglish National Opera。フランスのバロック作曲家マルカントワーヌ・シャルパンティエの「メディア」、演目が面白そうだし、演出がDavid McVicarだから。彼の演出はもう何度も見ている。それと主演のSarah Connollyはイギリスでよくみる、怖い声でいつも好演している。

幕が開くと部屋!壁があって柱があって装飾がある、もうばっちり部屋。床はピカピカで部屋全体が反射して幻想的。さすが。衣装は現代的でメディアは黒いスーツ、侍女も黒いスーツ。

ガラガラ音を立ててソファーとスタンドライトが出されて、部屋は一気に応接間になる。これまたお見事。

メディアに夫イアーソン(軍服)が、コリントス王Creonが、対テッサロ軍の援軍やるから、王女Creuseと結婚しろと言うから、それに従いたいと。でもメディアが去ると、イアーソンはうきうきしている。

軍服の数人が行進してきて並ぶ。王女の婚約者Oronteもやってくるが、イアーソンが息子の方がいいと言われてしまう。軍人はダンサーたちで、他の女たちと踊る。イアーソンとCreuseもらぶらぶ。

2幕、Creon王がメディアに、夫と子供を置いてコリントスを去れと。メディアがCreuse王女に子供を託すと、実は私もイアーソンを愛していると言われてしまう。

たしか休憩のち3幕、Oronteがメディアに夫の企みを話し、二人で手を組もうと。

メディアが一人になると、奈落が開いて、真っ赤にペイントした女装の男が奈落から二人這い出してくる。

スーツケースの白いドレスをCreuseに渡すらしい。毒つきのはず。

4幕、メディアは、夫とCreuseを愛し合っているのを知ったからか、Oronteをぐっさり差して殺す。 Creon王がなんでまだコリントスにいるのかと言って、彼女を捕まえようとする。が、メディアは魔法の力で逃げ切る。

5幕、メディアは復讐を誓う、子供たちを殺す!Creuseが夫をくれと頼んでもだめ。王の殺戮は舞台では描かれなかった(狂死したはず)。そのあと死体が運ばれてきて、Creuseがそれを見て泣き崩れる(Creuseのドレスに点火のはず)。

最後にメデイアが子供の死体を抱きかかえ、メデイアも奈落=地獄に消えた。

英語だった!Sarah Connollyよし、音楽も面白く、何より演出がスタイリッシュでよかった!さすがDavid McVicar。裸体ダンスに見が行きがちだが、作り込んだ舞台セットと鮮やかな転換がお見事。去年の新作「トロイ人」は期待外れだったが、やっぱり見続けようっと。

STAFF & CAST


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