Pesaroの「Matilde Di Shabran」でFlorezに負けない力強い歌声を披露したOlga Peretyatko嬢のアディーナ@愛の妙薬。ウィーンでやったKeenlysideとのジルダ@リゴレット(13.4.8-14)もよかったらしい。来年はI puritaniでメトデビューも決まっている。ピークを過ぎたスター歌手よりも若手の歌手が伸びていくところをみたいよね。
愛の妙薬は三回目、ウィーンでFlorez、ロンドンでAlagnaをみた。ロンドンのLaurent Pelly演出が断然最高。
初ハンブルグ、現代的な劇場で見やすい。チケットも手頃で、このキャストならお買い得。
舞台は王道の演出。上手寄りに塔があり、下手には小屋と木。全体的に淡い色、村人の衣装もみなベージュ、軍隊の軍服までベージュで、区別がつかない。ウィーン演出に雰囲気が似ている、ウィーンは軍服が緑でアクセントきいてたけど。
ネモリーノは上手にいて、歌い始めたらびっくり。ノーチェックだったのだが、Lawrence Brownlee、黒人歌手で声量がすごく、高音も伸びる。客席も同じ気持ちだったのかどよめいていた。でも演技はひどかった。雑だし、ふらふらしてるし、あまり愛着のわかないネモリーノだった。有名な二幕のアリアも高音を下げてるぽいし、感動しなかった。
村人の中の一人のソプラノがうまくてオーラもあってそっちにみとれていたら(二幕のソロもよかった)、下手側にOlgaちゃんいた。出だしは声が不安定で大丈夫かと思ったが、しばらくすると落ち着いてきて、二幕は非常によかった。
いかんせんハンブルグ。演奏が。。。明らかにあってないとこあるし。他の歌手、とくに合唱のレベルも低い。
Olgaちゃんは相手役にひきずられるタイプなのか、相手役の声量がないと彼女も小さくなる。ネモリーノとの合唱より、ドゥルカマーラとの合唱の方がよかった。一度、一番高いところで息が続かなかったところがあり、ちゃんと歌えるのか、最後まですごい緊張感だった。そして終わった後には、アディーナがしあわせになれてよかったーと泣いてしまった。Florezの時はネモリーノがしわせになってよかったーと思ったけど。
演技も細かくしてるし、歌に心がある。Netrebkoのような大迫力ではないけれど、高音がきれいで力強い。これからが楽しみ。おいかける〜。ハンブルグまで遠征してよかった!