1場はライン川。中央に玉(金塊?)があるところで、ラインの三人娘が裸体スーツで踊る。小人のニーベルング族の Alberich が船でやってきて、金塊を盗む。
2場は神々の家。1場で上空にあった舞台が降りてきている。奥まで広がった広い部屋で奥の壁がガラス張りになっている。片目で槍もった神々の王 Wotan と その妻で結婚の神 Fricka が言い合いをしている。ガラスの奥にFrickaの妹で美の女神 Freia が捕らわれている。神々もあと二名。
テーマ曲にのって二つの巨大な人影が映し出された後、Freia を捕らえている巨人兄弟が登場。一人は巨大なハゲヅラをかぶっている。請われて半神の Loge が登場、Alberich の指輪と引き替えに Freia を救出することを提案。
舞台があがって、3場は地下の国ニーベルハイム。ここまでずっと暗かったがやっと白い床と壁が出てきた。Alberich が科学者風の弟 Mime に魔法のかぶり物=光るキュービックを作らせる。舞台面の黒い机にキュービックが照明で描かれて、Alberich が消えるマジック。小人族がわらわら出てきて、Alberich に犯されたり切り刻まれたり。
Wotan と Loge が出てきて、ベットに縛り付けられていた小人族の女性を解放。Alberich と交渉を始める。大きな怪物に化けたのを褒めて持ち上げ、小さなカエルに変身させたところで捕獲。アタッシュケースに入れて神々の家に持ち帰る。
4場は再び神々の家。Freiaの育てる黄金のリンゴを食べていないので、神々がぐったりしている。巨人兄弟がやってきて、舞台中央の穴に Freia を落とした後、金塊を投げ込んで価値を計っている。Wotan の金の指輪に目を付けて、それも寄こせと。Wotan が断ると、舞台下から智の女神 Erda がソファーに乗ったままあがってきて諭され、指輪を渡す。するとハゲヅラがもう一方をさっくり殺して去る。指輪の呪いに神々は恐れおののく。
が、天井に虹がかかり、天井から七色の梯子が七本くらい降りてきて、照明も七色に照らされて、神々はとりあえず新しい家に引っ越していったらしい。が、Wotan は途中で梯子を下りて、穴から地上に降りていった。
演出Keith Warner、イギリス人、Royal Danish Opera芸術監督。まあ、悪くはないけど良くはない。プログラムにフラッシュライトありとか注意書きがあったから期待してたのだがしょぼかった。とりあえず全夜みてからかな。
歌手はみなレベル高く、Wotan役のBryn Terfelがピカいちで、Alberich (Wolfgang Koch、Hans Sachsでみてた)、Fricka (Sarah Connolly、Octavianも好演)もよかった。終演後、Loge役のStig Andersenの追っかけ日本人に会った。ノーマークだったが、サロメでも見てたのね。