2011.12.22: Wagner "Die Meistersinger von Nuernberg" #3 @London

序曲。いい曲だ。でもだいぶ抑え気味。後半にむけて盛り上がる作戦か。。。メータなら最初から飛ばしまくりなんだがなあ。。。

1幕、村人たちがわらわら出てきて、大聖堂のミニチュアを囲んでいる。騎士WaltherEvaに出会い、歌合戦で勝てば彼女と結婚できると知る。

パパんの方が目立ってて、最初、人間関係がわからなかったのだが、Sir John Tomlinsonだ。

座り心地の良さそうな木の椅子(ドイツ製か?)が並べられ、中世っぽい衣装の親方たちが会議。Eva父はWaltherを推薦するが聞き入れられない。

2幕、冒頭の教会のミニチュアを村人たちが雑巾で掃除している。なんかバカにしてないか?

上手にEvaの家、下手に靴屋Sachsの家の入り口。乳母Magdalenaが徒弟Davidから会議の結果をきく。Evaも父にきいたのち、Sachsに直接ききに来る。

BeckmesserがやってきてEvaに愛の歌を歌うが、EvaMagdalenaと衣装を入れ替えて抜け出す。Sachsが靴屋の金槌で歌の邪魔をするので、村人が怒り出して、大乱闘。

ボコボコにされ倒れ伏すBeckmesserに脇目もふらず、火の用心の人が通り過ぎる。ああ、ドイツ人ってこういうとこあるよね。。。なんかバカにしてるけど。ここのエンディングの「ジャン♪」がポイント。

3幕、Sachs宅の中。そこに泊まったWaltherがおめざめ。Sachsと共に作詞作曲する。

誰もいなくなった部屋にBeckmesserがやってきて、カラフルな靴を入れ替えるなどの小ネタをやったのち、歌詞の紙を見つけて盗み出す。

EvaがやってきてWaltherと再会。ラブ爆発かと思い気や、Sachsが「オレも好きだった」とか自爆するもんで、もの哀しい感じにみなで合唱。

ここからが一番好きなところ。華やかな音楽にのって、職人さんたちが大行進。ミュンヘン版はでっかい真っ赤な靴が出てきて、それだけでテンションがめちゃあがった。

ロンドン版は、、、パン屋とか、仕立屋とか、それそれの小道具を突き上げつつ行進。若干コミカルに。つかこれもバカにしてるよなあ。。。

親方たちも出てきて、いよいよ歌合戦!Beckmesserが中央の台座がゆれるとか文句いったのち、始まる。他人の歌詞をパクった彼は大失敗。対して、Waltherは見事に歌い上げて優勝。

ここの歌が、あんまいいの聞いたことなかったのだが、今日の Simon O'Neillはひじょーによかった。

Eva父がメダルあげるよというのに、Waltherはそんなのいらんと突き放すが、Sachsにたしなめられ、メダルを受け取ってEvaと結婚。メダルもったままおろおろしてるEva父が見所。

これってほんとにドイツ人のいいところを賛美するいい演目だよなーと思った。でも演出はなんか小馬鹿にした感じだし、観客も歌詞でいちいち失笑するので、ちょっと嫌な感じだった。空席も多かったし。いい出来だったのになあ、もったいない。

英演出家Graham Vickは割と有名、初見。Birmingham Operaの主宰者。

イギリスはドイツに爆撃されてるからワグナーを毛嫌いしている人多い。好きと言っただけで白い目で見られる。好きと言うけど。

STAFF & CAST


目次に戻る