2012.6.5: Richard Strauss "Salome"

またDavid McVicar演出。 舞台は二階建てになっているようだが、安い席をとったので、二階部分が全く見えない。 上手に階段、下手には地下に続くマンホールみたいな丸い蓋。中央部分は奥まっていて、その下手よりの椅子になぜか裸体の女が座っている。裸体の女がおもむろに立って去ると、物語が始まる。

階段から人々が降りてくる。と真っ青なドレスの王妃は下手よりの席につく。サロメは白っぽいワンピースで上手の椅子にふてぶてしく座る。

サロメは地下にとらわれている予言者ヨカナーンに恋をして、隊長のナラボートに連れてこさせる。ヨカナーンは長髪にヒゲにコートでいまいち。。。

7枚のベールのシーン、サロメが脱がなかったー!サロメ役のAngela Denokeはミュンヘンでは思いっきり脱いでいたのにー。

その代わり、黒い枠のようなセットが上手から下手に動いて、衣装掛けのレールや、洗面台が現れては消え、サロメはドレス姿でと踊る。ここの演出は非常によかった。

舞台面にいるサロメは、に褒美に何がほしいかと聞かれて、ヨナカーンの首が欲しいと答える。たちは恐れおののき、何度も聞き返すが、サロメは首がほしいの一点張り。ついにはそれを認めて、王妃は愕然として去る。

なぜか全裸で赤にペイントしたムキムキの男が、後ろ姿で、マンホールから、ヨナカーンの首をもって出てくる。サロメはその首に接吻して歓喜する。サロメを殺せと命令して去る。

David McVicar演出は、王道で美しいけど裸体シーン以外は印象に残らなかったのが、なんかよくなってる気がする。7月の新作「トロイ人」も期待大。でも「サロメ」は、シュトラウスの音楽がつらくて二度はみたくない……

STAFF & CAST


目次に戻る