階段から人々が降りてくる。王と真っ青なドレスの王妃は下手よりの席につく。サロメは白っぽいワンピースで上手の椅子にふてぶてしく座る。
サロメは地下にとらわれている予言者ヨカナーンに恋をして、隊長のナラボートに連れてこさせる。ヨカナーンは長髪にヒゲにコートでいまいち。。。
7枚のベールのシーン、サロメが脱がなかったー!サロメ役のAngela Denokeはミュンヘンでは思いっきり脱いでいたのにー。
その代わり、黒い枠のようなセットが上手から下手に動いて、衣装掛けのレールや、洗面台が現れては消え、サロメはドレス姿で王と踊る。ここの演出は非常によかった。
舞台面にいるサロメは、王に褒美に何がほしいかと聞かれて、ヨナカーンの首が欲しいと答える。王たちは恐れおののき、何度も聞き返すが、サロメは首がほしいの一点張り。ついに王はそれを認めて、王妃は愕然として去る。
なぜか全裸で赤にペイントしたムキムキの男が、後ろ姿で、マンホールから、ヨナカーンの首をもって出てくる。サロメはその首に接吻して歓喜する。王はサロメを殺せと命令して去る。
David McVicar演出は、王道で美しいけど裸体シーン以外は印象に残らなかったのが、なんかよくなってる気がする。7月の新作「トロイ人」も期待大。でも「サロメ」は、シュトラウスの音楽がつらくて二度はみたくない……