Rシュトラウスも好きじゃないんだけど、先人の作品の焼き直しみたいで無駄に長いから。でも「ばらの騎士」はましな方。ミュンヘンでOtto Schenk演出の再演を一度だけみた。感想かかなかったが、綺麗だったなー。
今日のはDavid McVicar演出。このあたりで一番よくみる演出家。「リゴレット」「アイーダ」「ファウスト」と4作目。
厚手のカーテンがかかった白い部屋。ああ、カーテンの色が思い出せない。McVicarの演出はいつもそんな感じ。
中央に大きなベット。ヴェルデンベルク公爵夫人が思いっきり裸体で、オクタヴィアン伯爵と不倫中。まあ、McVicarでは定番。
夫が帰ってきたと思ってオクタヴィアンが起き上がって隠れる。メゾのズボン役。公爵夫人はゆるゆる起きて服を着ながら歌う。さすがに背中しか見せなかった。
来たのは夫でなく、親戚のオックス男爵。太ったいかにもエロ親父、ふてぶてしくコミカルに演じるはSir John Tomlinson。何度か見てるんだけど、って前回もこの人だった。
ファーニナルの娘ゾフィーと婚約したので、結納のバラを届ける騎士を紹介してくれといいつつ、女装して小間使いマリアンデルとして現れたオクタヴィアンにちょっかいを出すので、公爵婦人はオクタヴィアンを紹介してしまう。
ヴァルツァッキ一味がやってきてバタバタ。このへんの意味がわからん。
公爵夫人はオクタヴィアと言い合いになり、彼が帰ってから、キスしないで別れたことに気づき呼び戻すも間に合わず、暗い気分になる。
休憩。既に長いよー
2幕はファーニナル家。召使いたちがゾフィーの結婚準備をしている。奥のテーブルに花とか飾ってあった。カーテンの色も1幕と違ってたかも。
ばらの騎士オクタヴィアンが、全身銀の衣装に長い銀のマントを羽織って登場。このインパクトがMcVicarぽい。ゾフィーと二人きりになっていい感じ。
オックス男爵がやってきて、父はへこへこしてるが、扱いがあまりに失礼なのでゾフィーがオクタヴィアンに助けを求めると、決闘になる。
オクタヴィアンの剣がちょっとふれるとオックス男爵は大騒ぎ。舞台に椅子を並べて横になる。この騒ぎ方がコミカルで非常にうまかった。Sir John Tomlinsonの独壇場。
ヴァルツァッキの一味のアンニーナがマリアンデルからの手紙を渡すと、オックス男爵はいそいそと出かけていく。
休憩。2幕は勢いがあってよかった。
3幕はレストラン。上手にダイニングテーブル。下手奥の衝立の向こうにはベット。ヴァルツァッキ一味が、ダンス踊ったりして準備している。必ずダンスが入るのもMcVicar。
オックス男爵がマリアンデルの姿のオクタヴィアン伯爵とやってきて、食事をする。食事もそこそこに、奥のベットに誘おうとする。
そこへ風紀警察がやってきて尋問される。オックス男爵はマリアンデルを婚約者だと嘘をついたところに、ファーニナルとゾフィーがやってきて怒る。マリアンデルは衝立の奥で服を脱ぎ捨て、オクタヴィアンになって出てくる。
ヴェルデンベルク公爵夫人(字幕ではマリア・テレジアになっていた!)が来て、警察を帰し、オックス男爵も去る。上手に立つ公爵夫人と下手に立つゾフィーの間に挟まれるオクタヴィアン。ゾフィーはあっちに行けと言うが、公爵夫人が身をひくことにして去る。若い二人が手を取り合って去る時にゾフィーがハンカチを落とし、召使いが拾って去る。
公爵夫人やったAmanda Roocroftはまあまあで、Sir John Tomlinsonにすべてもっていかれた感じ。他の歌手もみなまあまあ。オクタヴィアンはビジュアルがいけてない。Kasarovaでみたいよー