2024.6.29: Donizetti "Maria Stuarda"

ナポリ怖いけど、ロッシーニやドニゼッティの数々のオペラを初演してきた歴史的なテアトロ・サン・カルロだけは行きたくて、ホテルは徒歩圏内にした。外観はどうということはないが、中は広くてきらびやか。

おっ音がいい!この劇場は世界最古の使用中の劇場だが、リノベーションしたのか、音響がいい。床は木だし、布ばりも少なく、6階建ての割に面積は小さめで筒みたいになってる。音の悪いスカラとは大違い。

極端な遠近法の舞台。白ドレスのエリザベス女王が歌いまくる中、白ドレスのダンサーたちも踊る。小さい子役のエリザベスが男と戯れるマイムもあり、彼女の生い立ちを説明してたのか、でもよくわからん。血のついた服で男女が踊り、最後に男が女を蹴落してのはヘンリーとアンブリンか。

タイトルロールはPretty Yendeだが、このメゾの声量が凄くて負けそう。

続いて出てきた女王が片思い中のテノールも声量ある。声質はみたいに太めでキンキンしてて、私好みではない。

エリザベスが歌いまくる前半が終わると、後半はメアリー・スコットがうらみつらみで首をちょん切られる。

歌は感情も入っててよかったが、あのメゾの迫力に食われた。Aigul Akhmetshina、またこいつか!見た目が冴えないので気づかなかったが、ついこの間「カルメン」で見て、また来週もみる。ほんと売れてるなあ。

調べてたら、先日の「Roberto Devereux」と同じ演出家Jetske Mijnssen。幾何学的に単純化したところが似ている。2022年からAmsterdam, Valencia, Naplesで三部作をやっていた。

STAFF & CAST


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