2024.5.2: Donizetti "Roberto Devereux"

シカゴ首席指揮者のEnrique Mazzola、やっと聴けた。前奏はやったらゆっくり始まる。と思ったら、ジャン、ジャン、とすごいシャープに畳み掛けてくる。あー、やっぱりこの人の音が好きだわ。前奏で泣きそう。

幕があがると舞台の上に囲われた部屋、中央にベットがあり、黒のメイド服の女がたくさん。淡いピンクドレスの女中サラが赤ベルベットドレスの女王エリザベッタの着付けを手伝っている。席がオランダ字幕側だったので英語字幕を読むのは諦めた。話はだいぶ忘れてて、サラが旦那と踊るくらいで演出は凡庸だし、一幕の後半はちょっと眠くなった。

ソプラノはBarno Ismatullaeva、初見、ウズベキスタン生まれ。メゾはAngela Brower三回たことあるが記憶なし。どちらもしっかり歌えている。

休憩のあと、舞台はオーペンスペースになる。木の低い舞台と椅子が中央にあるだけで、黒ラメのスーツの女王を、周囲の椅子に合唱団が囲む裁判所。女二人が思いを寄せるRoberto Devereuxが裁かれる。

歌手のうち記憶にあったのはIsmael Jordi、バルセロナでFlorezの二軍キャストだった。声はいいし背も高くすらっとしてるんだが、顔がぬぼーっとしていて、いまいち映えないんだよなあ。

サラの家ではおもちゃの鉄道で女の子が遊んでいる。夫が紙をちぎってばらまいたのち、サラを椅子にしばりつける。それで彼女は女王に直談判ができない。ようやくRoberto Devereuxの愛人は自分だと告げても時遅し、死刑は執行済で、女王が王冠もって嘆く。

女王が丸テーブルで食事しているところにRoberto Devereuxを呼びつけ尋問する。

最後は女王が王冠をかぶってはずして高らかに歌い退位。Loy演出に似て非なる。

この最後のジャン数連発がものすごくシャープで爽快ですらあった。この演目はあと二回あり、空席もかなりあったのだが、かなりのスタオベ。音楽好きにはわかるのかな?

ミュンヘンのLoy演出で5回もみちゃったから、しかもEdita Gruberovaで、基準値が高かった。

STAFF & CAST


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