2022.10.17: Puccini "La boheme"

久々のJuan Diego Florez、2019年9月」以来。楽しみにしてたウィリアムテルとホフマンはキャンセルになり、再開後のウィーンでのファウストのロールデビューは逃した。最近、声がかわって重めのロールにシフトしている。ロドルフォは2000年3月のチューリッヒでロールデビュー済み。

ロンドンのRichard Jones作(見るの3回目)に登場。木でできた天井裏の部屋。天窓から入ってくるロドルフォ、、、全然声重くないじゃん!男4人のうち唯一のテノールではあるが、声がキラキラすぎていまいち合わない・・・木の柱に手をつき、足を組んだりしても、、、ベリズモだめだわ、この人は王子か王様じゃないとダメ。

ミミがきて鍵を隠して渡すとか、そこでハッピーエンドにならないのがおかしいくらいのキラキラぶり。対するミミはAilyn Pérez、反応薄く地味で暗い。Violettaとかでドレス着てた時はそんな気にならなかったが、小柄で華がない。高音はでてて歌えてるんだが。Florezと重唱でも聞こえるからかなりちゃんと歌えているんだが。

Florez先生は、ロドルフォの教科書みたいに一音一音きっちりそれは美しく歌い上げて、もう貧乏人の雑魚とかどうでもいいす。

そこへアタシは雑魚じゃないわ!アタシを見なさい!!とパンツ脱ぎ捨て歌いまくったのはDanielle de Niese。彼女はオーバーリアクションで存在も濃いから、この濃いムゼッタの演出はやりすぎ。2幕でもしんしんと雪降るバーから真っ黄色のドレスで出てくるし。3幕の嘆きはなにげによい。

ミミの最期、ロドルフォはよそ見してて、他のみんなが先に気づいて、最期にFlorez先生が「ミミー!」と百万分の1ミリもはずさないね。

無名の指揮者、盛り上げるとこでオケが先走り歌声をかき消すのが多くていまいち。なんでPapano先生が振ってくれないんだ。自分が勧めたMeyerbeerを断ったFlorezを嫌ってるのか?

STAFF & CAST


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