2019.9.30: Haendel "Agrippina"

7月にミュンヘンでみたのと同じBarrie Kosky演出だが、主演はJoyce DiDonato。バービカンでコンサート形式でみた時もすごくよかったので。過去二回とも遅刻して冒頭見逃していて、今日も友人と食事後、雨がふってきて道にも迷ってまたかと焦った。。。

金属の立方体状の舞台。まずはAgrippinaが出てきて、夫の事故死をきき、息子を皇帝位につけようと画策する。二人の家来を色仕掛けでてなづける。めっちゃ押し倒してた。。。でも皇帝は生還。

Joyceの女王感がすごい。対するPoppaeaは太い・・・綺麗なドレスが似合ってない。ミュンヘンは綺麗な小悪魔だったが、今日のは邪心があって、醜悪な女二人のバトルが強調されるのはBarrie Koskyの狙い通りか。

それでもFranco FagioliとIestyn Daviesの歌&演技は素晴らしい。絵に描いたようなメタル馬鹿息子と好青年、この二人の存在が勝因だよな。

Joyceは期待通り、最初から最後まで完璧、クラリネットとのアリアも最高。終盤にマイク使う演出がもったいなすぎる。

最後のシーン、手塩にかけてやっと皇帝になれたNeroneにガン無視され、Agrippinaは一人、立方体の部屋に戻り、ソファーに座って足を組み、顔をあげる。その女王感がまたブラボー!Barrie Koskyの露悪趣味を浄化してくれた。

指揮はバービカンと同じMaxim Emelyanychev。Ivor Boltonだと涙が出るほど美しかった音楽がそうでもなかった。

もう一度ききたい。けど日程合わず。チケットもほぼ完売だった。

STAFF & CAST


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