2019.7.21: Mozart "Le nozze di Figaro"

2006年のMcVicar演出。何度か見る機会はあったのだが、2012年にはチケット取ってたのだが、Keenlyside降板で返券した。(彼のはミュンヘンで見てた)

天井が高く窓も高く明るい大広間。序曲がすごいかっちり丁寧でかつ美しく、指揮John Eliot Gardiner。

下手に茶色の木でできた小部屋が現れ、そこがフィガロの部屋。折りたたみベットを広げ、スザンナといちゃいちゃ。

二人が去ったのち、マルチェリーナとバルトロがやってきて、ベットでめっちゃやってますがな。。。昔の恋人の爺と婆が・・・さすがMcVicar演出。これで一気に捕まれた。

スザンナが一人でいると、ケルビーノがくる。アジア系のすごいブス女。。。歌はまあまあだが、物語が成立しない。

毛皮のオーバーを羽織った伯爵がばーんとやってきて、スザンナに襲いかかる。ケルビーノはベットの裏に隠れていたが、見つかって、伯爵はそそくさと帰ろうとする。さすがに一人で物語を回していく名優Simon Keenlyside。歌もうまいけど、声量が落ちたので、今では普通のバリトン歌手。

フィガロが陳情の村人をわらわら連れてきて、さらにばつが悪い伯爵。Christian Gerhaherは歌い方がだいぶ力強くなって、オペラ歌手っぽくなってきた。ちと爺だが、演技も悪くない。

2幕、茶色の小部屋は消えて、大広間に家具が運び込まれ、伯爵夫人の居間となる。スザンナとケルビーノと悪だくみ。ケルビーノの声は太めなので、この名アリアが生きない。Kate Lindseyとかやったらうまいんだろうなあ。

休憩のち3幕。裁判官とかきて、フィガロの出生が明らかになり、二組が結婚。伯爵が隣の席を勧めるも、伯爵夫人は反対側の席についてしまい、こっちは解決してない感満載。

4幕、マルチェリーナの女を嘆く歌はまあまあ。ミュンヘンのLoy新作みたいに曲は入れ替えてない。あれ見ちゃうと、物足りない。

スザンナも伯爵夫人もどちらも白いドレスなのであまり入れ替わった気がしないのだが。スザンナのふりをした夫人に、伯爵がエロエロせまって、指輪をプレゼントする。

それを見たフィガロはショックを受けるが、スザンナが真相を話し仲直り。夫人が指輪で伯爵を追求する時は援軍になって。最後は伯爵が謝って、大団円?

今シーズン最終公演だったからか、すごいスタオベだったなあ。全体的に歌手もよく、いい出来だった。ソプラノ二人、澄んだ声と太めの声で聞き分けもできよかった。Joelle Harveyは三回目、グラインボーンのクレオパトラがよかった。Julia Kleiterは昔パリのアラベラで見ているが記憶なし。前者のスザンナの方がより上手いが、高音は若干おしいところがあった。

出待ちしたけど、出てきた瞬間にバイクがあるからと牽制され、よそ見しながらサインはもらったけど、写真くれと言い出せず。。。ファンサービスは相変わらず悪い。バイクは路駐してて、後ろに子供乗せて帰っていった。

STAFF & CAST


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