2018.4.10, 13: Verdi "Macbeth"

白い骸骨が敷き詰められた舞台に猫背のおじさんが歩いてくる。久々のSimon Keenlyside。年とったなあ。。。

上手手前に置かれた黒いテントに顔をつっこむと、金髪の少年少女が6人でてくる。。。三人の魔女?

魔女のお告げの場面、色とりどりの衣装をきた村人がでてきて歌い、体をかゆがっている。。。なぜ?

舞台かわって、半透明の幕で覆われた部屋、天井から豪華なシャンデリアがかかっている。マスベス夫人は巨体デブ。。。声はいいけど。前にEvoli夫人でみた。背もKeenlysideより高い。

ビニールの間から顔を出して王の来訪を告げたのはChristian Riegerさんだった。

Keenlysideはウィーンで途中降板したというこのロールでの復活。低めの声はよく出ているけど、高音ファルセットになると全くでない。。。

ビニールの背後に王がやってきて貴族が迎えるのが見える。

夫人にそそのかさされて、マクベスはテントに入って王を殺す。出てきたら手が血みどろになっている。テントは別室の扱いなのね。バンクォーとマクダフも来てそれを確認。

合唱隊もわらわら出てきて、黒いスカーフを巻いたりして、王の死を嘆く。(2回目、テノールがすこーんと出ていて気持ちいい。)

暗転のち2幕、再び王宮。夫人がシャンデリアに座ってて、飛び降りたらシャンデリアがめっちゃ揺れてて、そのことが心配で歌に集中できなかった。あれ、どこのシーンだったんだろう。

(2回目、マクベスが支えて下ろしたので揺れなかった。夫人がバンクォーも殺さなきゃ!のシーンだった。)

ダンサーだけが舞台にいて、頭に黒いスカーフを巻く中、バンクォーのアリア。まあまあ。このシーン、合唱隊はオケピから歌っているので声が届かない。

再び合唱隊、王になって真っ赤なマントをはおい王冠をかぶったマクベスと金色ドレスの夫人がいるが、夫人はワインボトルを片手に心を病んだよう。

顔に血をつけたChristian Riegerさんがやってきて、ビニール袋に入ったバンクォーの首をマスベスに渡す。マクベスはそれを夫人にも見せる。

金髪少年少女はバンクォーの仮面をつけてマクベスに迫る。合唱隊は普通の衣装きてたのに途中から服を脱いで全員、肌色の肌着になる。なぜ。(テノールも肌着になっている!)

休憩のち3幕。

白い男女が立ったり座ったりして、魔女が持ってきた皿に用を足す。なぜ。「大鍋を囲んで踊る」の意味か?

マクベスがまたお告げを聞きにきたが、バンクォーの声をきいて倒れ、ピンクのかつらで上半身裸の女たちに囲まれ、寝たまま宙づりになる。。。女達は口からビニールをはき出し、広げるとレインコートでそれを着る。着ても透明なので半裸のまま。

犬がバンクォー頭をくわえて走り去る。マクベス夫人がきて、マクベスにまたがり、また殺人をけしかける。

4幕。バーナムの森。全裸の男達が天井から逆さまに吊されている。。。めっちゃ全裸だ。。。マルコムが現れ、進軍せよと。

王宮。王妃が歌いまくってご臨終。ここの歌がすごくいいのに、リズム感悪いし、高音は音変えて出さなかったし、最後の伸ばしは壮大にはずした。。。この人、声量はあるけどダメすぎ。

倒れた王妃をいたわるマクベス。背後のビニール幕をはぎとると、敵軍が並んでいる。(2回目、勝利だー!と歌う声がすごくでてて、完全復活だ。)

刀を掲げて、マクダフと一騎打ちするのかと思いきや、相手の刀をみて速攻で刀を捨て、マクダフの前にひざまずき、処刑されていた。マルコムがきて勝利宣言。

カーテンコール、相変わらずKeenlysideはCallejaとくっちゃべって、短い。

2回目、出待ちはめずらしくご機嫌で、別のドアから出てきたけど、話もして写真も撮ってくれた。ミュンヘンとかロンドンとか10年以上追いかけてる!と言ったら、Really、キャンセルいっぱいごめんね、と。完全復活うれしいですと告げる。

このオペラ、Keenlysideでウィーンで見ようとした時は演目変更だった。そのあとロンドンで見られた。もう7年前か。今年のロンドンはNetrebkoだった。6月のベルリンはDomingo & Netrebkoなんだが。

STAFF & CAST


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