2018.2.27: Sullivan "Iolanthe" @ENO

警察の衣装の男が口上を述べる。ペンザンスのTomlinsonかと思ってびっくりした〜

間髪入れず、下手にピンクのフラミンゴがちら登場。

舞台両脇の板に背景が描かれるだけの、古典的なチープな舞台セットだが。さまざまな衣装の妖精たち(女性コーラス)がわらわら出てきて、踊りながら歌う。女王が吊されて出てきて、上手のユニコーンの角をひいてくんだ水を飲む。みなは人間と結婚して追放されたイオランタを許せと。続いて、舞台中央の奈落から風邪にのって、黄緑の衣装のイオランタが登場。

場面かわって、黒子がフラミンゴと羊を並べて片付ける。マイセンの食器みたいな柄のお揃いの衣装の羊飼いStrephonとPhyllisがでてきて、結婚しようよと。

背景の幕を突き破って蒸気機関車が登場。黒い燕尾服の紳士たち(男性コーラス)がわらわら出てきて歌う。司祭とか水色のスカーフもってる奴とか犬抱いてる奴とかいる。若い男が汽車に乗って高らかに歌う。続いて、大法官が降りてくる。

StrephonがきてPhyllisとの結婚を願い出るが、後見人の大法官に、羊飼いの身分でと排除される。大法官は実はPhyllisに気があるが、他の二人を婚約者に選ぶ。でもやってきたPhyllisはそれを断る。

Strephonは母であるイオランタに相談。でも妖精の彼女は見た目が若いので、Phyllisが浮気だと勘違いして、二人の婚約者のいずれかと結婚すると宣言。妖精の女王が吊されて出てきて、なんかいって幕。Strephonは政治家になれと??

休憩のち2幕。

国会の居間のソファーで政治化たちと妖精たちがたわむれている!カップルになってるところも・・・

ソファーが後方に片付けられて扉が閉まり、外に小さな守衛小屋が現れる。でかいクマ帽子をかぶった守衛がが上手の白馬とたわむれ、白馬が舞台上に粗相を・・・妖精の女王がでてきて、他の妖精たちに人間との結婚を禁じるが、自分は守衛に気があるようだ。

Phyllisが二人の婚約者と出てくるが、その二人は両思いのようだ・・・ってそんな描写は汽車のシーンからあった。

続いて大法官の寝室。中央で寝ていた大法官が目覚めて、家来と小姓がきて着替えさせる。お尻が客席にみえてしまう小ネタあり。大法官とその家来二人が、小姓を何度も何度も邪険にするネタが続く。最後は小姓を王座のトイレに流してしまった・・・中央のベットはトランポリンになっていた。

イオランタがやってきて、黄緑のベールをかぶって素性を隠していたが、大法官がPhyllisと結婚するつもりだと聞いて名乗り出る。彼女は昔の妻で、子供を産んだことを告げずに去ったのであった。

事情をしった大法官は法律に一単語「not」を入れることで、人間と結婚してい「ない」妖精は死罪と書き換える。そんなーーー。二人ほど宙づりで出てきた妖精たちは既に政治家連中とカップルだし、女王も自分は守衛と結婚するとかいって、大団円!

相変わらずしょーもない物語だが、音楽は陽気で簡単で、踊りながらのカーテンコールも楽しく、なんか満足してしまった。Gilbert & Sullivanおそるべし。

ミカドペンザンスに続いて三作目。Mike Leigh演出の二作目にはかなわないが、今作も楽しめた。あと有名な「戦艦ピナフォア」が見たい。

演奏は悪くなかったけど歌手はどれもまあまあ。Phyllisは結構高音もあって割とよかった。

STAFF & CAST


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