2017.3.11: Gilbert & Sullivan "The Pirates of Penzance"

イギリスのコミックオペラだろとバカにしてたけど、すごいいい出来!

映画監督が作った舞台は原色のみのシンプルなデザインだが効果抜群。幕には毎回違う鳥(カモメ、インコ、フクロウ、インコ)が描かれている。

幕が開くと青い丸い枠があり、赤い甲板に海賊たちが並び旗をふっている。若い男Fredericが、21歳になったら抜けていいど。メイドとして使えていた唯一の女である老婆が引き留めるも去る。

甲板がひっこんだところに、黄緑の三角形の階段が現れ、ドレス姿の女たちがぞろぞろ降りてきて、踊り歌う。華やかでいいなあ。老婆しか見たことなかった男はびっくり。女たちに横柄に接してしまいどんびきされるが、一人の女Mabelだけは受け入れる。かなりの高音で押しまくり。若いソプラノがんばった。

女たちの養父であるStanley将軍が階段から降りてきて、アニマル、ミネラルなんちゃらの面白い歌を歌う。海賊たちが来て、女たちをさらおうとするが、養父が孤児だからとか泣き落としで引き取らせた。

休憩のち2幕。

紫っぽい照明。下手に墓があり、将軍と娘達がなにやら嘆く。脇にいたタキシードの男はFredericか。

警官たちが行進してやってくる。誘拐じゃないかと疑われているので、将軍は墓を作ったのか?

将軍と娘達が去ると、海賊の王と老婆がきて、お前は2月29日生まれだからまだ21歳になってない、海賊に戻れと。それで戻ることを受け入れるFrederic、Mabelの頼みもきかず、Mabelは待ってるわ〜と、なんのこっちゃ。

夜。警官たちがやってきて、墓の上でSir Tomlinsonが「警官なんてハッピーな職じゃないの」と超低音で歌う!この曲が一番有名らしい。

物音がするので警官たちは青の丸の縁に並んで隠れる。海賊たちがやってくる。物音をききつけた将軍が寝間着姿でやってくる。海賊たちに気づき、捕まりそうになったところで、スローモーションで警官たちが出てくる。が、海賊たちに倒される!

が、ビクトリア女王が恩赦をしてくれるとかなんとか言って、海賊たちは急に心を入れ替える。老婆曰く、元々みな身分の高い人々で、なんとか上手く行かなかった人たちなんだと。それを聞いた将軍は娘達を海賊に与えることにした。みなカップルになって大団円!

なんのこっちゃ。な物語ではあるが、演出の良さで大満足。音楽も楽しかった。唯一の難点は、喋ってる時は字幕ないので聞き取れず、結構長いので退屈したこと。音楽で全部つないでくれるといいんだけどなあ。

STAFF & CAST


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