2018.1.27: Puccini "Tosca"

Jonathan Kentの名演出3回目:(Alagna),(Gheorghiu)

1幕は金の装飾のついた鉄格子が並ぶ教会。中央にマリア像があり、その奥に暗い礼拝堂がある。両脇に降りるバロックな階段でつながる上階には祭壇がおかれていて、参拝客が客席に向かって祈る。

カヴァラドッシが下手の高台で絵を描いていて、堂守が食べ物の入った籠を差し入れる。堂守が去った後、政治犯が逃げてきてカヴァラドッシが礼拝堂にかくまう。

真っ黄色のドレスに真っ赤な鉢巻のトスカが上階からやってくる。絵の半裸の女性が誰かに似ていると文句を言う。早くもうざさ全開。カヴァラドッシは別荘で逢い引きの約束をして追い払う。そのすぐ後、カヴァラドッシが政治犯の友人と出て行く。

堂守が戻ってくるが誰もいない。上階に人々が続々と参拝に訪れる。ポープもいる。警視総監のスカルピアがやってくると、参拝客も階下にやってくる。部下が奥の礼拝堂から空の籠と女ものの扇子を見つける。

またトスカが戻ってきたので、カヴァラドッシは浮気しているとスカルピアは嘘をつき、怒った彼女が別荘に行く後をつける。

休憩のち2幕、木の本棚が並んだ部屋。中央にサンタンジェロ像がある。上手奥にドアがあり、その前にスカルピアの書斎デスクがあり、食べ物などが置かれている。

カヴァラドッシが連行されて来て、下手の本棚の隠し扉を開き、奥の隠し部屋で拷問が行われる(見えない)。

ウエディングドレスに着替えて冠をつけたトスカがやってきて、像に抱きついて嘆く。拷問の声をきくのに耐えきれず、政治犯の居場所を答えてしまう。

奥の部屋から出てきたカヴァラドッシはトスカをなじり、投獄されるので連れていかれた。

二人きりになるとスカルピアは、カヴァラドッシの命と引き替えに、トスカに言い寄る。めっちゃ押し倒したりはしていなかった。

トスカは承諾しながらテーブルの果物ナイフを手に取り、スカルピアが通行証を書いた後、ぐさ!

トスカは中央に倒れたスカルピアのポケットから通行証を見つけ、回りに蝋燭を飾って、自分の首飾りをたむけ、彼の部屋から逃げる。そんなことしたらバレバレだって。

休憩のち3幕、柱が数本並んだだけの円形の屋上。背後に壁がある。この少年の歌いいのに舞台に出てこないので声が小さく聞こえない。柱と同じ数の兵士が行進をする。

カヴァラドッシが連行されてくる。兵士に指輪を渡して遺書を書かせてもらう。

兵士が去った後、トスカがやってきて、私たち助かるのよ〜、あなたは銃声がしたら死んだふりをして〜

でもババンと撃たれたのは実弾で、トスカが起きていいのよ〜とか言いながら近づくとカヴァラドッシはもう死んでいた。

彼女を捜しに兵士がやってきたので、奥の階段を上り、舞台の後ろに思いっきり身投げ!

Jonathan Kent演出、王道ではないが重厚でいい。1幕の鉄格子と3幕の柱のみがいい対比になっている。

Angela Gheorghiuは予想通りかなり歌えてないが、最後のアリアはよかった。全体的にも前回よりよかった気が。また太って胸が。。。Joseph Callejaは華はないが歌は安定。Alagnaで見れることはもうないからなあ。。。スカルピアが弱かった。

STAFF & CAST


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