2018.1.16: Verdi "Rigoletto"

David McVicarの名演出4回目:( Franz Grundheber,Ciofi,Wookyung Kim),(Dimitri Platanias,Lucy Crowe,Grigolo),(Keenlyside,Kurzak,Saimir Pirgu)

黒い壁が斜めにかかって三角形の空間を作った回転舞台。

壁に開いた扉の奥から男たちと半裸の女たちがわらわら出てきてくんずほずれつ、度肝を抜かれる。

真っ赤な王子衣装のマントヴァ公爵が登場、裸体の女たちに全く動じず、日常のようである。Fabianoくんのあまり似合ってない黒髪ロン毛かつらにこっちが動揺してしまう。。。Grigoloのようなオーラは全くないが、歌は丁寧で’かなりよい。実はFlorezと同じくらい歌えている。

黒い甲冑にエビかつらのリゴレットが足を引きずりながら登場。娘をもてあそばれたモンテローネ伯爵が怒るのを、みなと一緒にせせらわらい、逆に呪いをかけられてしまう。

回転舞台がまわって裏側のリゴレットの家が現れる。家に帰る途中でリゴレットが殺し屋と出会うがまだ依頼はしない。

家の全貌が現れる。ほぼ木の枠組みだけだが、二階建てで、下手にベットがあり、上手にバルコニーがある。上手一階奥に玄関があり、金網でできている。太ったメイドと白いドレスのジルダがいる。いきなり難しいアリア。

今回、ジルダはダブルキャストでもう一人の方を見たかったが日程が合わず。2012年に同じロールでみた時はよくなかったLucy Crowe、今回は悪くない。高音はぎりだが、ぎりあてている。声質も透明でいい。

リゴレットがでかけると、玄関にマントヴァ公爵が現れる。学生だと偽って愛を打ち明け、とりあえず帰る。

夜。上手からやってきた公爵の家来たちが、バルコニーにいるジルダを目撃。リゴレットの妾だと勘違いして誘拐する。そこにリゴレットが帰ってくるが、家来たちに囲まれて騙されてしまう。ジルダが誘拐されたことに気づき、呪いだ!

休憩のち2幕。また回転舞台が回って黒の壁側。半裸の女が一人いる。マントヴァ公爵はジルダがいないと嘆くが、家来たちから誘拐してきたときき、喜びいさんで奥へ。てアナタ知らなかったのね。

リゴレットが娘を返せとやってくるが、ジルダが出てきて、私の好きな人なのよ〜。

ちょうどモンテローネ伯爵が牢獄へ引かれていくところで、リゴレットは復讐を誓い、ジルダは許して〜。

小休止のち3幕。同じ裏側の家だが殺し屋の家。一階に食卓テーブルが置いてあり、玄関は下手にある。

そこにマントヴァがいて、殺し屋の妹マッダレーナを口説いていた。有名な「女心の歌」、Fabianoくんは力が入りすぎたのか決まらない!普通に歌えばうまいのに。このチキンぶりがFabianoくんなんだよなあ。。。

下手でリゴレットとジルダが言い合い、お前はヴェローナに逃げろと追い返し、殺し屋を訪ねて手付け金を渡す。

嵐がきて、マントヴァは二階に泊まる。マッダレーナが降りてきて、殺さないように殺し屋を説得をする。ちょうどジルダが訪ねてきたので、殺し屋はあっさり刺して身代わりにすることに。

リゴレットが死体袋を受け取りにきて、残りの金を渡す。殺し屋はさっさといなくなる。遠くからマントヴァの歌声がきこえてくる。

リゴレットが死体袋を開けると血に濡れた瀕死のジルダがいる。パパごめんねみたいなこといって絶命。リゴレットの「呪いだ−!」 この悲しみでご飯三杯いただけるのはKeenlysideだけなんだよなあ。

でも今回は若いマントヴァとジルダが好演でよかった。何よりやっぱり演出がいい。当初はDmitri Hvorostovskyの名前があった気がするが、いつの間にか消えていて、リゴレットは憎らしいだけの爺だった。

STAFF & CAST


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