2017.6.18: Cavalli "Hipermestra" @Glyndebourne

グラインボーン二本目は未見のバロックオペラ。ギリシア神話に基づく。ヒュペルメストラ、アルゴスの王ダナオスの50人娘の長女で、エジプトの王アイギュプトスの50人の息子の一人リュンケウスと結婚し、唯一父を裏切った。

開演前にアラブのコスプレのカップルを見かけて驚いたのだが、50組のうちの一組だった!同じ衣装でぞろぞろ出てきて壮観。ピンクの風船でできたゲートをくぐる。

でかいウェディングケーキの置かれた丸テーブルの下に隠れてたのがHipermestraとLinceo。初夜のベッドで、彼女は父の命に背いて彼を刺せず、逃がす。

逃げる途中、戦車の男たちに捕まりそうになったり。

シーツを洗濯するおばちゃん衣装のオカマキャラBereniceが彼女を助ける。 Arbante将軍が彼女を好きなので、結婚しちゃいなさいよと。

彼女は捕らえられ、鉄格子のこちら側の砂漠の穴に投げ込まれる。

彼にはピンクのドレスの元カノElisaがいて、黒いローブを羽織って彼女に近づく。

ここまで場面が次々と下手から上手へスライドしてめまぐるしい。長いが、Linceoが復讐に来て銃をかかげるまでやった。車で火がボー!

休憩のち2幕は一気に廃墟。LinceoがElisaと再会して元サヤに収まろうとするが、Elisaの方がHipermestraに義理立てする。

オケも衣装をきていて、舞台の上にあがたり、オケピにおりてきてオカマとからんだりする。ピアノの人が帽子を奪われて奪い返してまたすぐ演奏に戻ったり。

Arbanteの誘いを断り続け、最後は背後の壁から舞台奥から身を投げたHipermestraであったが、でっかい青い鳥に命を助けられる!

再びLinceoと結ばれる。めでたしめでたし?

後半はどこかでよく見る舞台設定。ロンドンのタンホイザーとか。前半のスライド転換はどこへやら。

Graham Vick の新作だったのだが。。。期待外れ。ペサロの「ウィリアム・テル」が今のところベストかな。

STAFF & CAST


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