舞台は上下にふくらんだ円弧が印象的。まるで人の目のよう。シルエットで人々が浮き上がる。背景には映像が映し出され、時間や天候を表す。人々は背後にいたり、舞台面に降りてきたり、頻繁に立ち位置を変える。
上手から女、下手から男が出てきてぞれぞれ演説する。ブリタニアとゲルマニアの代表。合唱が「男達は美しいと歌う」、戦士たちのことか。
John Ballという若い男が軍隊に遅れてくる。Southamptonへ行進。続いて、床に並んでゆれて船を表現。フランスに着いたもよう。
戦闘が始まる。夜、戦士達は地下に半分隠れる。壁が降りてきて、そこに彫られた通路にBallを含む二人の兵士が隠れている。緊張が高まったところで、ドイツ軍からクリスマスキャロルが聞こえてくる。ここわからんかった。
朝、ずた袋をもった男が前線にやってきて、物資を配る。食料とか煙草とか。物資は不足しているらしい。
休憩のち2幕。
フランスのカフェ、兵士達が休んでいる。カフェの女たちが歌う。
さらに激しい戦闘で、兵士が次々と倒れ、Bellは精神に異常をきたす。生き残ったのは彼だけだった。
木が天井から降りてきて、女神が歌う。いきなり天国のイメージ?
何が言いたいのか全然わからなかったが、現代オペラのわりに音楽はそんなにノイズでなく、指揮の盛り上げもよかったおかげか、眠くならなかった。
舞台を広く使い、人と物を動かすDavid Pountneyの演出は健在。戦争モノとしては「The Passenger」には及ばないが、見てよかったと思う。