このプロローグの意味は不明だが、その場所は酒場で客席向きにカウンター席があり、客がきて、給仕のニックが飲み物や食事を出す。男性ソロがいまいちなので、盛り上がらねえ・・・
女主人ミニーは金髪で臙脂の上着の胸元あけて、歌も力強くなかなかいい。
長い毛皮コートのロン毛の男が目立つが歌いまいちなので、これクーラじゃないよな、と双眼鏡で確認してしまった。
奥から人をかきわけて出てきた紫シャツのスーツ姿の、、、老人。ホセ・クーラ、年とったなあ!でも意外にも声は変わらず甘く伸び、まだまだいけるじゃん。
やっぱりこのオペラ、1幕は退屈。
休憩のち2幕。なぜか傾いた箱がミニーの部屋。上手側は巨大は鏡に覆われている。まんまインディアン姿の女中がインディアンの恋人と話している。
クーラがきて(役名はディック・ジョンソン)、いきなりのエロエロ攻撃。階段の上から、はたまたコーヒー出しながら、ガン見する女中をミニーが追い出す。外はすごい吹雪。
吹雪の幕が下りてまた舞台が開くと、部屋に布団が敷かれていて二人が横たわっている。でもミニーは拒否して、クーラは上着を脱いで壁に掛け、自分の荷物から毛布を取り出し、壁際に座って眠ることに。
が、保安官ランスたちがやってきて、下手の戸棚に隠れる。ランスから、クーラの素性と愛人の存在をきき、キレるミニー、退散するクーラ、後悔するミニー。
銃声はきこえなかったが、撃たれたクーラがすぐ戻ってきて、階段の上の人型の影のところに隠れる。階段に置いた本がバサバサ落ちるのは仕様?
ランスきて、クーラみつけ、ミニーとカードで勝負することに。負けそうになったミニーは胸元から隠しカードを取り出し、勝利してランスから逃れ、クーラをゲット!
3幕は1幕と同じほぼ何もない汚い空間。天井から椅子みたいのがぶらさがり、上手前方に斧が逆さまに置いてあり、下手よりに長い梯子が天井までかかっている。
男達が入ってきて歌う。クーラがとっつかまってきて、ドSランスがドラム缶運んできて、これで首つれと。クーラは、それはいいけどミニーには知らせないでくれと、、、この有名アリアでまだまだ伸びる甘い声に出待ち確定♪
でもミニーきて、命乞いして、二人して逃げることを許された。ミニーは力強いのはいいんだが、高音が全然でないのが残念。
このオペラは2回目。前回がフランクフルト遠征でみたLoy演出だから比べものにならないが。この演出家Vincent Boussardも2回目(あれもLoy名演出とかぶってる)。美的センスなさそう。
カーテンコールでも出待ちでもかつてのオレ様感はどこへやら、みなに語りかけ、感謝し、すっかり人のいい爺さんになっていた。力ぬく歌唱法を極めた結果なのかしらん。まだまだトップクラスでいけるのに。つかKaufmannよりうまくね?(爆)
昨日は満員御礼だったが、今日は席が半分も埋まっていなかった。もったいない。
かつてはサインもらうのも大変だったが、出待ちも10人ほどしかいなくて余裕だった。ツーショット写真まで撮れちゃった。出待ちの中に、2005年「オテロ」で初めて見た時にいた日本人ファンがいた。。。すごいな、10年以上続けてるのか。
あとクーラ見たのは2008年「Turandot」、また見られるかな、Cavalleria rusticanaもいいらしいんだよな。同時期のテノールとして、マルちゃんも見たいのだ!Florezがチューリッヒの「puritani」を降板しなければ、抱き合わせでみられたはずなのだが。ロンドンはアラーニャしか来ないから遠征しないと。