中央にエレベーター。そんなに作り込んでいるわけでもないが、絶対に金持ちの家。下手から上手にレッドカーペットがばーんとしいてあり、客人が集まってくる。さまざまな格好をして、さまざまな反応をする。
それだけで物語がはじまる感じ満載なのに、その舞台が展開したまま中空にスライドして、地下の控え室があらわになる。上手の喜劇ダンサーたちは控え室でなんかやってるし、下手のオペラ歌手たちはカツラが嫌だと大騒ぎ。エレベーターで支配人がやってきて、両方一緒にやれと言われて、さらにドタバタ。時間になり、みんなサロンに階段を駆け上る。
休憩のち二幕。劇中劇はいかにも家の中。森が描かれたラウンジで始まり、アリアドネの洞窟はダイニング。星をつけただけの黒い背景に、背後の部屋に開いた赤と青のドアが引き立つ。どちらのシーンも蝋燭が印象的。
歌は、前回すごいと思ったKarita Mattila、歌はいいがまたさらに太った?前回いいと思ったJane Archibald、これまた太った?、遠いと声量が物足りない。全体的に前回の方がよかったのは、指揮がパパーノ先生じゃないからかな。バッカスはRobert Dean Smithのいい声してた。