シャンデリアのまぶしいパステルカラーの広間をぬけて会場に入ると、舞台では十数人のダンサーが稽古をしている。もう始まっている。1幕でオペラ歌手と共演するはずの俳優たちか。
メゾの作曲家が、バリトンの音楽教師になんか言われて(実は喜劇をやると)、祝宴の主にもなんか言われて(同時進行でやってくれと)、ツェルビネッタが美しく聡明なので、オペラと喜劇を同時進行で上演することにする。
そういえばドイツ語字幕なんだった。意味がわかんねー・・・
2幕の方が筋は簡単。
作曲家は下手の椅子でずっと芝居をみていた。 夫テセウスを待ち続けるアリアドネに、ツェルビネッタが男たちとがエロエロダンス。自ら黒のドレスを裂き、足と胸元をあらわにして、真っ赤なピンヒールの靴を履き、踊る。
舞台の奥の壁が開いて、テノールが出てくる。アリアドネは、テセウス!?と叫んだが、違ってた。若い男神バッカスで、魔女から逃れてやってきて、アリアドネが魔女でないとわかり、逆に慰める。
真っ白な蛍光灯の壁がぐわーっと前に出てきてから下がり、幸せな二人のシルエットを照らし出す。この演出はよかった。その前でツェルビネッタが愛の歌を歌ううちに、二人は洞窟へ消えた。
最後はみんなが出てきてカーテンコール。
歌手もみんなよかった。得に三人のソプラノ:アリアドネ役Adrianne Pieczonka、Jane Archibald、パンツ役のDaniela Sindram。