2013.10.1: Richard Strauss "Elektra"

嫌いなのにまたRシュトラウス。しかも「エレクトラ」。曲はノイズなのはわかっているのだが、歌手がいいので。。。

舞台は廃墟のような書斎。血の痕を隠すように木の板がひいてある。数人の女たちが掃除をしている。下手には梯子のついた白い壁。その前に書斎机。舞台全体が傾いていて、下手隅の一角が別の部屋になっている。

エレクトラはその空間にいた。黒いコートをきた巨漢。肩ほどの髪は乱れている。母に殺された父の虚像を風呂敷に包んで持って、叫ぶ。

白いドレスの妹クリソテミスは、エレクトラに復讐しろと言われるが、嫌だと、普通に結婚したいと言って、下手の梯子をのぼって逃げる。

母クリナムネストラも金髪に黒いドレスでマッドだ。エレクトラに椅子に座らせられて叫ぶ。エレクトラの弟オレストが死んだという知らせが入り、狂喜する。

が、その知らせを持ってきた男がエレクトラとしばし問答のち、弟本人だとわかる。小太りで薄汚れた平凡なジャケット。オレストも死んでてような。 その男が母と愛人を殺し、エレクトラ絶叫。

ミュンヘンで「アリアドネ」好演のAdrianne Pieczonkaめあてだったが、他二人もよかった。タイトルロールのChristine Goerkeは初見、母Michaela Schusterはずっと前に「ローエングリン」で代役好演してた!

演出Charles Edwardsは、ロンドンの「ファウスト」と、シドニーで見た「トスカ」の舞台の人。どっちも細部まで作り込んだ舞台だった。2003年作。

STAFF & CAST


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