2006.8.16: プラハIAU国際天文学会5

7時起床、一回練習して、朝食。8時半に会場に着き、別室で接続テスト。結局、2回しか練習できなかったなー・・・ま、いっつもぶっつけ本番だからするだけまし。

9時からセッション。朝一はAnnetteの招待講演、この人ならではの、マニアックだが面白い内容をふんだんに含んでいたと思う。

自分のトーク。いつもより数倍ゆっくり喋って、ぴったり時間通りに終わった。一瞬、誰からも質問がなくて失敗したかと焦ったが、ASとCMが的確な質問をしてくれた。どちらも優秀な若手女性観測家だ。

終わった後にタディ先生には、完璧だ、と言われた。自分的には、もうほんのちょーっとテンション高い方がいいと思ったのだが…。それじゃダメ、今日くらいがいい、という。うーむ、演出家としての私は失格。

昼はまたイギリス人らについていき、会場そばのチェコ料理。サラダにしたのだが、お肉がいっぱいでソースがどばーっとかかってるー。もう喋りつかれてあまり会話ができない。イギリス人はあまり人にかまわないから、かえっていいな。

午後のトークは面白くなかった。

コーヒータイムで、以前一度食事を共にして以来、大嫌いで避けてきたFがタディ先生と話しているところに出くわし、やむなく挨拶した。私のトークも最前列で聞いていた。

「どうも」「ああ、中国人かと思った」

・・・これは、これまですれ違っても自分に挨拶してこなかったから、という最大限のイヤミでしょーか。発表者の名前は思いっきり「Kobayashi」と出てるんですけどね、それでも中国人かと思っちゃうんですかね。満州に抑留されてるケースもありますしね。

前回は思いっきり切られたので、今回は既に抜き身をひっさげ、集中してかかったので、「ボクは野本さんとこの結果は信じない」とか「○○でいくらでも変わる」とかは「いえ」「いえ」とほぼすべて切って返した、と思う。

会議が終わって、ネット部屋でちょっと仕事してたら、タディ先生たちを見失った。ちょうど時間だったので、Invited Discourseという講演をきく。アメリカ人のアメリカなプレゼンで、圧倒されたけど疲れた・・・

だいぶ疲れてきたので、もう今日は夕食を抜こうと思ったが、出たところで理論部の星形成の人々に捕まる。ガイドブックに載っている由緒あるレストランにいき、またまたグラーシュとビール。三日連続…。ステーキとか豚ヒレとか食べたくないんだもん。グラーシュも牛肉だけど、量が少ないし、肉の濃さがスープに落ちてるから、そんなに重くない。

そこでガイドブックを借りて、プラハ情報を仕入れる。いや実は、ホテルでもらったフリーマップと、研究会で配られた薄いパンフレットしかもってなくて。地球の歩き方でも買ってこようと思ったが、ハンガリーとかと一緒になってて重かったのでやめた。東欧なんてもう来ないだろうしー。彼らはレストランもガイドブックに載っているものにしか行かないと言っていた。さすが理論家。探すの面倒じゃーん。

人のガイドブックで建物チェーック。これみた、これみた、ヨーロッパの町にもだいぶ慣れたので、めぼしいものはだいたい見ている。写真を撮っておいて、あとでネットで調べる。見てないものは、だいたいの場所を頭にたたきこむ。探検みたいでその方が楽しい。

レンタカーでも借りて、プラハの近くの、カール4世の城にいきたい!と提案してみたが、世界遺産の古い町クトナー・ホラがいいと大向さんは言っていた。

理論部の惑星の人が一人いたので、24日に採決されるという案を教えてもらった。同じ会議に参加してても、ほとんどの人は違うことを議論しているし、投票権があっても私も先に帰ってしまう。なんでもかんでも惑星になるのは嫌だが、わざわざ冥王星をはずすのもちょっとかわいそう、とは思うが。


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