今日は午前中しかセッションがない。午前中はまだそんなに暑くないので楽だ。
BGがみせたコアラさん(今回は不参加)の結果で、「AGN feedback を入れても合わないということですね」とわかりきってるし聞く必要もないけどあえて聞く。答えるのに2秒くらい止まってたのが面白かった。
昨日夕食したイタリア人たちとか、しってる話が多かったけど、トークのレベルがやっとあがってきたのはよかった。質問はいまいち盛り上らないけれど。
ランチに誘われたが、昼は食べずに寸暇を惜しんで観光するのだ!ホテルに寄ってパソコンを置き、カメラだけもって出かける。
地下鉄で一駅 Ampere で降りる。この町は、カルノー広場とかアンペア広場とか、物理な名前がいっぱい。フランス語のスペルなんで、最初はそうと気づかなかったが。
西にちょっと歩いて、Abbaye Saint-Martin d'Ainay サン・マルタン・デネ・バジリカ。ロマネスクの修道院。この町にはゴシックやルネサンスがあふれているけれど、ほんとのロマネスクはあまりないので見ておかねば。
Abbaye Saint-Martin d'Ainay
外観。おお、ロマネスク。閉まってて中には入れず残念。(後日、再挑戦したのだが、葬式みたいなのやってて、入れるか聞くこともできなかった。)
もう川沿いにきているので、また丘の上の白き Fourviere大聖堂 を眺めつつ、ソーヌ川に沿って北上。St. George 教会、その前の赤い橋とのコンビネーションがいい。でも灰色の尖塔の下は工事中。
St. George 教会
おっと、もう集合時間になってしまったので、橋を渡って教会を見るのはまた今度。Bellcour 広場で和田さんに会う。集合場所がわかったので、カシス・アイスを買って、食べながら待つ。どうせなかなか出発しないと思ったのさー。
エクスカーションは、旧市街ウォーキングツアーと、Wine tasting tour(有料)があって、後者を選択。この手のものは日本人全員参加が常であるが、今回は4/5参加。
バスに乗る。町を出て高速を走る。小さな川を渡ると、ここがボジョレーだと教えられる。その中でもいくつかの小さな村で作られるのが、ボジョレー・ヴィラージュ。
緩やかな丘に、ぶどう畑が続く。背丈が低く緑色が鮮やかだ。時折、円塔のある城が眺められる。このあたりの古い建物には、Golden Stoneとガイドが呼んでいた黄色い石が使われている。新しめの建物の壁にも、同じ色でペインティングされているので、統一感がある。
そのうちの一つ、小さな黄色の村でバスは止まる。降りて見学させてくれるらしい。ワインよりもむしろこれが楽しい私。
武骨な門をぬけ、細い路地を歩いてゆるやかな坂を少しのぼると、教会に出た。教会の階段を上ると景色が一望できる。外壁にそって少し歩くと、村の中央の円筒のすぐ近くに出る。また狭い路地をぬけると最初の門に戻る。なんと美しい村だろう。
ここの人たちは共同でワインを作っているらしい。ひとつの家が売りに出されていた。ここに住むとワインを作らないといけないのかしら。
またしばらく走って、バスは違う村で止まる。倉庫に入り、ワインの作り方を少々学ぶ。主人は田舎のフランス人には珍しく英語を喋り、イギリスに対するブラックジョークを連発する。最初オーストラリアも標的になっていたので、ちょっと空気が凍った。(今回はCNとかBGとかオーストラリア人の参加者が結構いる。)
いよいよ、地下の蔵に下りると、ワイン樽の脇にテーブルがずらっと並んでいて、ワインが数本ずつとパンとサラミが用意されている。
まず、希望があるのでここでも少し作っているという、ボジョレー・ヴィラージュ・ロゼをいただく。フルーティすぎるが、もうこんなの一生のまないかもしれないからなあ。
さて本番。まず2005年。うーん、いまいち。2004年。うん、ボジョレーだ。2001年、断然おいしい。
あれ、もう、おわり?人々は蔵から出されて上階の売店に護送される。販売ターイム。2001年がどんどん売れていく。
暑いとワインがおいしくなるといわれるが、ここでは2003年は暑すぎて、当たり年は2000年らしい。
「おじちゃん、おじちゃん、2000年ないの?」「もうないんだよ」「でもこの箱に2000って書いてあるよ?」と、女子パワーで出してもらった。「2本ね♪」残りの数本は、そのとき周囲にいた人々で一斉に売れた。
帰りのことはよく覚えていない。バスに乗って、景色の写真は一枚しか撮ってなくて、Bellcour 広場に戻り、地下鉄で帰った。気づいたら9時半で、夕食の約束の時間はとうに過ぎていた。もう今日はいいや。