舞台セットは動く木の壁。茶色の軍服を着たLady Billowを中心に大人たちがテーブルに座ってMay Queenを選んでいる。ふさわしい女子がいないので、男子にあげることにした。肉屋の隣の八百屋の息子。本人は嫌がるが母が賞金25ギネスほしさに受ける。
2幕、May Day。テーブルが並べられ、肉屋のシドと恋人のナンシーがみなのグラスにレモネードを注いだのにAlbertのだけラムにする。中央に白い服に白い帽子のAlbertが座る。
3幕、壁が動いて、二軒の家の外。その夜、Albertはまだ酔って窓辺に座り自己嫌悪。シドとナンシーがきて、Albertは夜に出かける。
翌朝、壁が動いて売店の中。母が戻り、Albertがいないことに気づいて大騒ぎ。そこへAlbertが陽気に帰ってくる。シドとナンシーとともに。三人でキスして幕!
このオペラ、ただのコメディではなく、人見知りの少年が成長する心理描写なのだ。思えばワグナーのパクリのメロディが多々あり(Tristan & Isolde, Brünnhilde, Mime)、アルバートは英国版ジークフリートなのだと気づいた。