2025.1.30: Janacek "Jenufa"

ROHに22年間も君臨したAntonio Pappanoの契約が終わり、バンベルグ交響楽団にいたチェコ人のヤクブ・フルシャ43歳が就任。そのお披露目でチェコオペラ。

パンデミック中2021年の新作だが見に行かなかった。Claus Guth演出、Olivier Award受賞作。ベルリンで素晴らしいLoy演出みちゃったからあまり期待してない。

1幕は病院?監獄?三方の壁際にベットと机が並び、黒い服の女が一人ずつ何かをやっている。天井から籠が降りてきて芋をむいている。男たちもきて帽子をとって仕事に行く。社会の象徴であったようだ。

そこはブリヤ家の祖母(黒ドレス)が営む製粉所。次男の娘のイェヌーファ(黒服)が長男の息子シュテヴァの子を身ごもった。長男の後妻の連れ子で彼の兄にあたるラツァも彼女が好きで、奴は兵隊に行くとか兵隊たちと陽気に歌う。

シュテヴァが他の女からもらった花束をもってきて、兵隊には行かないと。次男の後妻で彼の実の母のコステルニチカ(黒服で金髪)に怒られる。

イェヌーファがシュテヴァに結婚してくれと頼むも逃げられ、ラツァが激昂して彼女の頬をナイフで切ってしまった、はず。

2幕。ベットフレームが集められ、檻になった。外にはマットレスが無造作に敷き詰められている。コステルニチカの教会で、彼女の養女であるイェヌーファがきて檻の中で寝る。彼女が出産した子供はゆりかごの中にいるはず。

黒服の女たちが背後の壁をよじ登る!!!謎だ。。。

コステルニチカが息子シュテヴァに結婚しろと言うと、もう村長の娘と婚約したと。ラツァもきて結婚させてくれと言うので、コステルニチカは子供は死んだと言ってしまう。

コステルニチカは一人で歌い悩んだのち、ゆりかごから赤子を抱いて去る!こわいよー

イェヌーファが目覚めて赤子が死んだと聞かされ、ラツァの求婚を受け入れる。

3幕。イェヌーファの結婚式でドレスは黒だが花を持っている。民族衣装の女たちが踊る。村長と娘もきてなんかいう。

そこへ赤子の死体がみつかったと知らせが入る。イェヌーファがシュテヴァの子だと口走り、村長の娘が怒って破談になる。コステルニチカが罪を告白する。ラツァは彼女を抱きしめる。

 * * *

音楽が素晴らしい!美しい旋律と特定の楽器をハイライトした指揮で、予想と違う音がくるのでずっと飽きなかった。Pappanoのメロドラマには飽きていたので、これから面白くなる、またロイヤルに通うぞ。

Claus Guth、まあまあ面白いのだが、美的感覚がないのと、細かく演技をつけないので、物語に説得力がないのが難点。檻の演出がマッドなのはよかった。

Karita Mattilaは声量が落ちていたが狂気の表現はさすが。イェヌーファは初演のAsmik Grigorianがよかったらしいが、今日のCorinne Wintersもまずます。

STAFF & CAST


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