2023.2
- 23.2.28 機内映画「ベイビー・ブローカー」2022 是枝裕和 ★★☆
ソン・ガンホの使い方はポン・ジュノにはかなわない。最近の是枝作品には狂気がない。赤ちゃんポストに入れられた赤子を転売する偽神父の洗濯屋という面白い設定なのに。「空気人形」のペ・ドゥナが刑事。他の役者もみんなよかった。
- 23.2.28 機内映画「母性」2022 廣木隆一 原作:湊かなえ ★★☆
戸田恵梨香が子供を愛せない母を。その母が好きすぎて、子供を産んだのも母に喜んでもらうためで、でもその母は孫娘を助けるために自殺。親子は毒姑のいる父の実家で居候を始める。そんな状況でもけなげに育つ永野芽郁に押され気味。
- 23.2.28 機内映画「ある男」2022 石川慶 原作:平野啓一郎 ★★☆
林業で事故死した夫は別の人間だった。それを調べていた弁護士もアイデンティティを喪失していく。「ある男」役の窪田正孝の二役(殺人犯の父といい夫)が秀逸。妻役の安藤サクラ、弁護士役の妻夫木聡も、撮り方もよかった。
- 23.2.11 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」三谷幸喜 ★★★
脚本が素晴らしいに尽きる。まず知らない時代のドラマは面白い。配役もことごとく素晴らしいのだが、特に坂東彌十郎@時政、小池栄子@政子、柿澤勇人@実朝。爺なのに肉体美な市原隼人(笑)。坂口健太郎@泰時も足りないようで絶妙。この続きの物語をぜひやってほしい。最終回、薬あげればいいのになあ。
- 23.2.11 機内映画「Fisherman's Friends」2019 Chris Foggin ☆☆☆
実在の音楽デビューしたコーンウォールの漁師たち。歌はいいが途中の恋愛パートでねた。最後の歌はよかったがそれですぐ終わってしまった。浮気がばれて家を追い出される最年少を演じたSam Swainsburyはちょっといい。
- 23.2.4,10 機内映画「風の電話」2020 諏訪敦彦 脚本:狗飼恭子, 諏訪敦彦 ★☆☆
東北の津波で家族を失って広島で暮らしていた少女(モトーラ世理奈)。原爆で家族を失った親子(三浦友和)と出会う。福島の原発で働いていた地元出身の男(西島秀俊)と出会って被災地に戻る。クルド人の移民とトルコ料理を食べる。津波で亡くなった友人の母と再会し、自分の自宅跡をみて泣く。ホームで出会った少年からきいた風の電話(実話)にいき、亡き家族と話をする。いろいろてんこ盛りなんだが、ずっと退屈。いまいち不細工な主役の女の子がこれで新人賞とはわからん。
- 23.2.4 機内映画「The Lucky One」2012 Scott Hicks, novel:Nicholas Sparks ☆☆☆
イラクの元兵士(Zac Efron)が、戦死した男がもってた写真の女(Taylor Schilling)に愛に行き、ストーカーを撃退して彼女をゲット。さらにもまたどうでもいい物語、前にみた映画と似たような、って同じ作家が原作か!
- 23.2.4 機内映画「The Notebook きみに読む物語」2004 Nick Cassavetes, novel:Nicholas Sparks ★☆☆
別荘にきてたお嬢様(Rachel McAdams)との身分違いの恋。彼女の夢の家を建てると、別の男と婚約してたお嬢様がやってきて、当時の物語の読み聞かせをする老夫婦にいたり、二人でベットで手をつなぎあってご臨終。どうでもいい物語なのだが、Ryan Goslingにやられた。うまいなあ。
- 23.2.4 機内映画「死刑にいたる病」2022 白石和彌, 原作:櫛木理宇 ★☆☆
阿部サダヲが怖すぎる。彼が演じる投獄中の連続殺人犯と話すうちに取り込まれていく大学生(岡田健史)。
- 23.2.4 機内映画「二人ノ世界」2020 藤本啓太, 脚本:松下隆一 ★★★
半身不随の男の世話をする盲目の女。河瀨直美とかが撮ろうとしても獲れない永瀬正敏のエロさがここに。対する土居志央梨の演技もすごかった。彼女の切った不均一な髪型のまま出歩くのが素敵。
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